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検索結果を表示しています。(799 件の記事が該当しました)

TALK

仏教の時間・生物の時間

梶田真章×永田和宏

梶田真章
1956年、京都府生まれ。法然院貫主。1980年大阪外国語大学ドイツ語学科卒業、法然院執事となる。1984年法然院第三一代貫主(かんす)に就任。境内の環境を生かして、芸術やさまざまな学問の交流の場として寺を開放するなど、現代における寺の可能性を追求している。多くの市民団体にも参加し、法然・親鸞の教えを語り続けている。

キーワード

RESEARCH

海の豊かさを支えるサンゴの普遍と多様

新里宙也

沖縄県出身。2001年京都大学農学部卒業。2008年にJames Cook UniversityにてPh.D. (Biochemistry)取得。沖縄科学技術大学院大学マリンゲノミックスユニット研究員、グループリーダーなどを経て、2017年より東京大学大気海洋研究所海洋生命科学部門准教授。

PAPER CRAFT

超遺伝子 表現多型を生むゲノム シロオビアゲハ

JT生命誌研究館

ゲノムのある領域に並ぶいくつかの遺伝子が一緒にはたらき表現型を変えるとき、その領域を「超遺伝子」と呼びます。シロオビアゲハのメスは毒をもつベニモンアゲハに擬態します。そっくりでなければ意味をなさない巧妙な表現型である擬態のしくみが「超遺伝子」から見えてきました。

キーワード

PERSPECTIVE

ゲノムから見る生命誌の時間

表現を通して生きものを考えるセクター

生命誌は、生命誕生から現在そして未来にむけて続く物語です。ゲノムをもつ細胞である最初の生きものから、あらゆる生きものが生まれました。暮らしの場や周りの生きものとの関わりの中で、もっているゲノムを使い、変化を受け入れ、続いてきた子孫がわたしたちです。ゲノムにはその物語が綴られています。生きもの進化の道のりをゲノムから見ましょう。

この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」112号生きものの時間2

20世紀後半、細胞の中のDNAが分析できるようになり、生きものの進化をゲノムから読み解ける時代になりました。1993年に開館した研究館は、進化をゲノムから読み解くことを目指して、「生命誌絵巻」をつくりました。生命誌絵巻では、全ての生物が、祖先からたどれば等しく38億年の歴史を背負っていることが大切だと考えました。この考え方に立てばヒトは頂点ではなく、他の生きものと同じ扇の中に入ります。
それから30年、世界的に進んだ分子生物学研究に、化石や地質学的な研究を合わせてみると、真核細胞の誕生や多細胞生物の陸上化、ヒトの出アフリカなどといった出来事は、生命誌の数多くのエポックの中で、私たちにつながったほんの一部であり、それ以外の道をたどった個々の生命の歴史の広がりが見えてきました。生命はまさに、扇の広がりのようにさまざまな生き様を展開する存在なのです。
研究館は、「進化・発生・生態系(Evo-Devo-Eco)」を軸に研究を行ってきました。多細胞生物の進化は、花と昆虫の関係や食う・食われるなど、生態系の中で築かれる関係抜きには語れません。生命誌絵巻には絶滅した生物がほとんど描かれていませんが、今はいない生きものの絶滅や個々の死がある中で形成されたのが、今の生物界であることも重要な観点です。
進化を見つめていると、生きものが、個としては生死を繰り返しながらも全体として続いていくことの意味を改めて考えさせられます。

この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」112号生きものの時間2

20世紀後半、細胞の中のDNAが分析できるようになり、生きものの進化をゲノムから読み解ける時代になりました。1993年に開館した研究館は、進化をゲノムから読み解くことを目指して、「生命誌絵巻」をつくりました。生命誌絵巻では、全ての生物が、祖先からたどれば等しく38億年の歴史を背負っていることが大切だと考えました。この考え方に立てばヒトは頂点ではなく、他の生きものと同じ扇の中に入ります。
それから30年、世界的に進んだ分子生物学研究に、化石や地質学的な研究を合わせてみると、真核細胞の誕生や多細胞生物の陸上化、ヒトの出アフリカなどといった出来事は、生命誌の数多くのエポックの中で、私たちにつながったほんの一部であり、それ以外の道をたどった個々の生命の歴史の広がりが見えてきました。生命はまさに、扇の広がりのようにさまざまな生き様を展開する存在なのです。
研究館は、「進化・発生・生態系(Evo-Devo-Eco)」を軸に研究を行ってきました。多細胞生物の進化は、花と昆虫の関係や食う・食われるなど、生態系の中で築かれる関係抜きには語れません。生命誌絵巻には絶滅した生物がほとんど描かれていませんが、今はいない生きものの絶滅や個々の死がある中で形成されたのが、今の生物界であることも重要な観点です。
進化を見つめていると、生きものが、個としては生死を繰り返しながらも全体として続いていくことの意味を改めて考えさせられます。

連載記事

発生生物学の静かな革命 VOL. 5

近藤寿人

VOL.5 再生専用の細胞を用いない、私たちの組織の再生

この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」112号生きものの時間2

20世紀後半、細胞の中のDNAが分析できるようになり、生きものの進化をゲノムから読み解ける時代になりました。1993年に開館した研究館は、進化をゲノムから読み解くことを目指して、「生命誌絵巻」をつくりました。生命誌絵巻では、全ての生物が、祖先からたどれば等しく38億年の歴史を背負っていることが大切だと考えました。この考え方に立てばヒトは頂点ではなく、他の生きものと同じ扇の中に入ります。
それから30年、世界的に進んだ分子生物学研究に、化石や地質学的な研究を合わせてみると、真核細胞の誕生や多細胞生物の陸上化、ヒトの出アフリカなどといった出来事は、生命誌の数多くのエポックの中で、私たちにつながったほんの一部であり、それ以外の道をたどった個々の生命の歴史の広がりが見えてきました。生命はまさに、扇の広がりのようにさまざまな生き様を展開する存在なのです。
研究館は、「進化・発生・生態系(Evo-Devo-Eco)」を軸に研究を行ってきました。多細胞生物の進化は、花と昆虫の関係や食う・食われるなど、生態系の中で築かれる関係抜きには語れません。生命誌絵巻には絶滅した生物がほとんど描かれていませんが、今はいない生きものの絶滅や個々の死がある中で形成されたのが、今の生物界であることも重要な観点です。
進化を見つめていると、生きものが、個としては生死を繰り返しながらも全体として続いていくことの意味を改めて考えさせられます。

RESEARCH

リズムに合わせてからだを動かすしくみ

田中真樹・岡田研一

体内時計は、24時間の日周期に生活をあわせるための時計です。一方、私たちが普段の生活の中で時間の長短を感じ、正しいタイミングで行動することができるのは別の時計のはたらきによると考えられています。私たちが無意識のうちに時間を測り、リズムを感じ、これに合わせて体を動かす背景には、「大脳基底核」や「小脳」による処理があると考えられています。とくに、小脳は数十ミリ秒から1秒程度までの比較的短い時間の処理に関係していて、リズム知覚や運動制御に重要と考えられています。一体どのように脳の中で独自の時間が生まれタイミングの予測が行われているのか、そのしくみを探ります。

キーワード

PERSPECTIVE

個体が刻む一生の時間

表現を通して生きものを考えるセクター

 両親からもらったゲノムを読み解き、もてるだけの栄養をつかって個体となる準備をするのが「生まれるまでの時間」とすれば、「生まれてからの時間」は環境の中で生きものとして生きていく時間です。私たちの暮らす地球は、太陽系の惑星の一つであり、衛星である月とともにあります。丸い地球は、太陽との関わりで、砂漠や森林、寒冷地など、さまざまな環境をつくり、気候や季節の変動をもたらします。一方で、1日の日長は季節や地域で異なるものの、地球の自転周期は24時間でめぐります。多くの生きものは、暮らす環境を巧みに利用し、栄養をとりこみ、成長し、次の世代の子孫を残し、自らは死んでいきます。
ここでは、「生まれる」「育つ」「暮らす」「老いる」「死ぬ(寿命)」のライフステージの時間に注目して「生まれてからの時間」をたどりましょう。

季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

オンライン開催 催しのご案内

レクチャー

12/14(土)14:00-15:30

季節に応じて植物が花を咲かせるしくみ