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  3. 季刊「生命誌」112号
  4. PERSPECTIVE アーカイブから進化を考える

PERSPECTIVE

進化の時間

冥王代
46億年
環境 : 燃える地球

地球の誕生

惑星が衝突して成長を重ねて地球母天体がつくられ、衝突のエネルギーでマグマの海が形成された。

始生代
44億年
環境 : 冷える地球

海の誕生

マグマが冷え地殻がつくられては壊れるうちに、生きものの母なる海が誕生した。

40億年
生物 : LUCA 環境 : 温かい原始地球

生命の出現

生命活動の痕跡とされる生命の代謝によって使われる軽い炭素同位体が蓄積した。

アーカイブ
88号:分子が関わりあう人工細胞から生命を考える
35億年
生物 : アーキア、バクテリア 環境 : 深海の熱水噴出孔

原核生物の誕生

深海の熱水噴出孔で硫黄などの化学合成によってエネルギーを得る原核生物が生まれた。

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40号:原始の生命体と地球の姿
原生代
30億年
環境 : 生きものの広がり 生物 : シアノバクテリア

光合成の始まり

太陽光から光合成を行う独立栄養細菌、シアノバクテリアが生息していた。

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97号:生命誌の器 ストロマトライト
25億年
環境 : 大酸素事変 生物 : 原始真核生物

真核生物の誕生

光合成によってつくられた酸素が、海中や大気中に放出されて酸素濃度が急激に上昇した。酸素を代謝するバクテリアと共生していたアーキアが真核生物になった。

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85号:葉緑体と植物進化の光と陰
18億年
環境 : 退屈な10億年 生物 : 海洋微生物

真核生物の多様化

18億年前から8億年前までは気温や大気の酸素濃度が安定し「退屈な10億年」と言われるが、真核生物の進化にはこれだけ時間がかかったとも言える。

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104号:原核から真核生物誕生への道筋
6.5億年
環境 : 大陸形成 生物 : 胚化石、カイメン

全球凍結と回復

地球全体が凍りついたスノーボールアースの危機を乗り越えた真核生物から、多細胞生物が現れる。

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69号:カイメンの幹細胞から見る多細胞化の始まり
92号:ボルボックスの仲間から多細胞化を探る
5.4億年
環境 : 岩礁の生態系 生物 : エディアカラ動物群

多細胞生物の出現

軟体動物、刺胞動物などの仲間と考えれらえれる海底にすむ多様な多細胞動物が出現した。

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98号:生命誌の容器 スノーボール・アース
古生代
カンブリア紀
5億年
環境 : 豊かな大陸棚 生物 : バージェス動物群

カンブリア爆発

目に見える大きさの多様な多細胞動物が一斉に出現し、現在の動物の種類が出そろった。

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26号:カンブリア大爆発のころの地球
76号:発現調節配列の変化を探る
オルドビス紀
4.8億年
環境 : 最初の大絶滅 生物 : 三葉虫、腕足動物、ウミユリ

無脊椎動物の多様化

カンブリア紀に出現した生きもののうち、三葉虫やウミユリなどが多様化したが、寒冷化によって最初の大絶滅を迎える。

アーカイブ
83号:海底に潜むムシから探る脊索動物の起源
シルル紀
4.43億年
環境 : サンゴ礁と湿原 生物 : ウミサソリ、棘魚、リニア植物、無翅昆虫

生態系の広がり

温暖化した海には巨大なウミサソリなどの節足動物が繁栄し、弱者だった魚類から顎をもつものが現れた。温かな陸の湿原に植物が進出した。

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63号:胚発生の比較から描き出す昆虫進化の全体像
デボン紀
4.19億年
環境 : 緑の大地へ 生物 : アーキオプテルス、甲冑魚、初期両生類

上陸大作戦

顎をもつ魚は海の生態系を一変し、多様化した。陸上では、シダ植物のアーキオプテルスが巨木となり、その落ち葉や朽木が陸を覆った。

アーカイブ
103号:ヒレから指へ、上陸の進化史を探る
45号:新天地を目指して
石炭紀
3.58億年
環境 : 酸素濃度の上昇 生物 : 有翅昆虫、シダ植物、羊膜類

古代の森林

陸上植物が多様化し、光合成によって酸素濃度が上昇して、巨大な昆虫や両生類が出現した。

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66号:有性と無性を組み合わせて多様性を維持するシダ
ペルム紀
2.98億年
環境 : 灼熱のパンゲア大陸 生物 : 単弓類、完全変態昆虫、裸子植物

単弓類の台頭

巨大大陸パンゲアが形成され、内陸は乾燥し高温になった。水辺を離れた脊椎動物は将来哺乳類になる単弓類が繁栄し、シダなどの植物食となり巨大化したが、ペルム紀末の地上最大の大絶滅で衰退した。

アーカイブ
44号:大量絶滅 生物進化の加速装置
59号:生物活動の痕跡が示す大量絶滅の真相
中生代
三畳紀
2.51億年
環境 : 低酸素の時代 生物 : 恐竜、翼竜、魚竜、ソテツ

爬虫類の時代へ

パンゲア大陸は高温乾燥が続き、ペルム紀末の大量絶滅事変の影響で急激に低酸素になった。

アーカイブ
71号:手足の形づくりに見る普遍と多様
ジュラ紀
2.01億年
環境 : 亜熱帯の大地 生物 : 竜脚類、獣脚類、哺乳類

恐竜時代の幕開け

大陸の分裂が進み、海面が上昇して豊かな海洋生態系に海棲の亀や魚竜、首長竜などが栄えた。陸上では巨大恐竜が多様化する一方、始祖鳥が出現した。胎生の哺乳類で泳ぎや滑空に適応したものも現れた。

アーカイブ
39号:淡水魚アロワナが海を挟んで暮らしている理由
白亜紀
1.45億年
環境 : 大陸分裂 生物 : ティラノサウルス、鳥盤類、被子植物

植物と動物のかけひき

花を咲かせ実を結ぶ被子植物が出現し、昆虫との共生のもとたちまち拡散した。南北の大陸に分かれたことで、それぞれで多様化が進み、カエルやヘビなど現存種に近い動物が現れた。

アーカイブ
50号:昆虫と植物がつくる生態系の基盤
新生代
古第三紀
0.66億年
環境 : 熱帯から寒冷へ 生物 : 巨大鳥類、奇蹄類、クジラ

哺乳類の放散

大陸は現在のように分かれ、緯度による温度差が大きくなった。寒冷地は草原が広がり、草食哺乳類で賑わった。水辺に住む小型の偶蹄類から、クジラが進化した。

アーカイブ
60号:環境と対話して変化するやわらかなゲノム
新第三紀
0.23億年
環境 : 衝突と造山 生物 : 霊長類、有袋類

寒冷への適応

インドが大陸に衝突してヒマラヤが、イタリアが押し込まれてアルプスができた。海面が下がり陸地がつながると動物たちは新天地を求めて行き来し、北米からの真獣類の流入でな南米の有袋類が絶滅した。

アーカイブ
83号:エンベロープタンパク質が結ぶ母と子の絆
第四紀
300万年
環境 : 氷期と間氷期 生物 : 人類、ゾウ、イヌ

人類の誕生

現在に至る周期的に氷期が訪れる時代になり、さまざまな人類が出現した。更新世には人類の影響と気候変動により、大型哺乳類の絶滅が相次ぎ、現在の第六の絶滅紀に続いている。

アーカイブ
68号:化石が物語る人類の始まり
99号:生命誌の容器 ヒトのふるさと・アフリカ

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2025/1/18(土)

『肉食動物の時間』