PERSPECTIVE
進化の時間地球の誕生
惑星が衝突して成長を重ねて地球母天体がつくられ、衝突のエネルギーでマグマの海が形成された。
海の誕生
マグマが冷え地殻がつくられては壊れるうちに、生きものの母なる海が誕生した。
真核生物の誕生
光合成によってつくられた酸素が、海中や大気中に放出されて酸素濃度が急激に上昇した。酸素を代謝するバクテリアと共生していたアーキアが真核生物になった。
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- 85号:葉緑体と植物進化の光と陰
真核生物の多様化
18億年前から8億年前までは気温や大気の酸素濃度が安定し「退屈な10億年」と言われるが、真核生物の進化にはこれだけ時間がかかったとも言える。
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- 104号:原核から真核生物誕生への道筋
全球凍結と回復
地球全体が凍りついたスノーボールアースの危機を乗り越えた真核生物から、多細胞生物が現れる。
生態系の広がり
温暖化した海には巨大なウミサソリなどの節足動物が繁栄し、弱者だった魚類から顎をもつものが現れた。温かな陸の湿原に植物が進出した。
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- 63号:胚発生の比較から描き出す昆虫進化の全体像
上陸大作戦
顎をもつ魚は海の生態系を一変し、多様化した。陸上では、シダ植物のアーキオプテルスが巨木となり、その落ち葉や朽木が陸を覆った。
単弓類の台頭
巨大大陸パンゲアが形成され、内陸は乾燥し高温になった。水辺を離れた脊椎動物は将来哺乳類になる単弓類が繁栄し、シダなどの植物食となり巨大化したが、ペルム紀末の地上最大の大絶滅で衰退した。
恐竜時代の幕開け
大陸の分裂が進み、海面が上昇して豊かな海洋生態系に海棲の亀や魚竜、首長竜などが栄えた。陸上では巨大恐竜が多様化する一方、始祖鳥が出現した。胎生の哺乳類で泳ぎや滑空に適応したものも現れた。
植物と動物のかけひき
花を咲かせ実を結ぶ被子植物が出現し、昆虫との共生のもとたちまち拡散した。南北の大陸に分かれたことで、それぞれで多様化が進み、カエルやヘビなど現存種に近い動物が現れた。
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- 50号:昆虫と植物がつくる生態系の基盤
哺乳類の放散
大陸は現在のように分かれ、緯度による温度差が大きくなった。寒冷地は草原が広がり、草食哺乳類で賑わった。水辺に住む小型の偶蹄類から、クジラが進化した。
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- 60号:環境と対話して変化するやわらかなゲノム
寒冷への適応
インドが大陸に衝突してヒマラヤが、イタリアが押し込まれてアルプスができた。海面が下がり陸地がつながると動物たちは新天地を求めて行き来し、北米からの真獣類の流入でな南米の有袋類が絶滅した。
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- 83号:エンベロープタンパク質が結ぶ母と子の絆
人類の誕生
現在に至る周期的に氷期が訪れる時代になり、さまざまな人類が出現した。更新世には人類の影響と気候変動により、大型哺乳類の絶滅が相次ぎ、現在の第六の絶滅紀に続いている。