展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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サマースクールが終わりました!
2013年8月13日
先日の帰り道、後頭部にセミが激突してきました。夏ですね!! 研究館では8月8日、9日 2日間のサマースクールが無事終了しました。今年の表現セクターでは「新新・生命誌絵巻をつくってみよう」という課題で2名のスクール生をお迎えし、今回がサマースクール初体験の私はスクール生と一緒に試行錯誤しながら表現するお手伝いをしました。
1日目はまず38億年の生命の歴史と地球史について平川スタッフがお話した後、大きな模造紙に特徴的なできごとを時系列に書き込んでいく作業をしました。38億年はダイジェストで振り返るだけでも長い道のりですが、一通り振り返ることで地球のダイナミックな動きや、生きものの興亡、そして私たちヒトの歴史がいかに短いものか実感することができました。
2日目は発表にむけて絵巻の表現にまとめる作業。たくさんの出来事をどのように表現するか、短い時間の中での作業でしたが、地球と生きものの絵を重ね、気候を背景色で表し着物の帯のような美しい絵巻が仕上がりました。まとめ上げた後はホッと息をつくヒマもなくトップバッターでの発表でした。スクール生の感想からは、自分を含めた生命の歴史と地球史の関わりについてお二人なりの想いが生まれたことがわかりとても嬉しかったです。9月に各ラボ・セクターのサマースクールの内容と感想を掲載したご報告ページができますので楽しみにしていてください。
2日間という短い時間でしたが、1つの課題に向き合い一緒に語り合いながら進めることで、私もスクール生の方々とともに真剣に考えることができました。私たちのセクターでは展示、季刊誌、グッズ、映像、催しと6つの媒体での表現を行っていますが、生命誌に興味をもつ方々と直接話しができる催しの大切さを改めて実感しました。研究館では9月以降も毎月催しを行っています。どの催しも館員が伝えるだけでなく、参加者の方々とともに語り合うことができるようになっていますので、ぜひたくさんの方に参加していただけたらと思います。
西川顧問とも一緒に議論しました。
地球の動きとその時代の生きものを重ねました。