展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
バックナンバー
【サマースクールをきっかけに】
* * * 思いおこせば私もサマースクール生でした。大学の掲示板に貼ってあったサマースクールの案内状を見て当時SICPチーフだった加藤さんに参加メールを出したのが2000年のこと。 JT生命誌研究館のことは以前から知っていましたが、それまでは展示を見たり レクチャーを聞きに行くだけだったので、普段は表に出てこないスタッフの人たちの活動を初めて知る機会でした。 その次の年、今度は工藤さん(前チーフ)の計らいで「お手伝い役」として参加することになりました。 たまたま当時私が住んでいた名古屋から参加する生徒がおり、発生学に関する課題に取り組むのをアドバイスして欲しいとのこと。スクール生とのやりとりも面白かったですが、当日の作業が終わってから夜遅くまで「研究をする、研究を表現する」ことについて議論したことが印象に残っています。コミュニケーションは口先だけではダメで、モノ作りが大切というSICPの活動方針を工藤さんから聞いたのが、「自分でも何かやってみる」と考え始めたきっかけだったような気がします。 今回私はサマースクールの全体運営の仕事がメインだったので、参加者の方 とあまりお話しする機会が無く残念でした。でも皆様の感想を読みますと、ラボでSICPで、それぞれ何かを考えるきっかけとなる体験をされた方がたくさん いらっしゃるようです。ひょっとしたら何年後か、サマースクールに参加されたことが人生の転機になるかもしれませんね!? |
|
[ 山岸 敦 ] |