研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
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瑞雪兆豊年
2017年2月15日
今年の冬は例年より少し寒いようです。最近のテレビには大雪のニュースが連日出ています。雪が積もることがめったにない高槻の町でも今年は一面の雪景色を見ることができました。
高槻という町は、"とかいなか"と言われていることがどこかで見た記憶があります。都会と田舎の特徴を共に持ち合わせていることから、その二つの言葉を繋げてできた表現だそうです。確かに高槻の駅周辺には、デパートや映画館、高層ビルがあり、いつも夜遅くまで街が賑わっています。しかし、山側の方へ車で数分も走ると、田んぼ、畑、山、森・・・がすぐ目の前に現れてきます。街の賑やかさと自然の豊かさを併せもっているのが高槻という町です。
高槻の自然の豊かさは、四季折々の風景にも現れています。職場までわずかの通勤路の歩く道でも、季節の変化を十分感じさせられています。桜から始まって、それにツツジが続き、そして田んぼのカエルの鳴き声、真夏のセミの鳴き声、秋のコオロギの鳴き声が、順番に聞こえてきます。そのあと路傍の木々が段々赤に染まり紅葉して秋の終わりを告げると、景色は冬へと変わっていきます。四季がはっきりしている高槻の町が大好きですが、唯一残念に思っているのは冬らしさの雪景色があまり見られないことです。
しかし、今年はちょっと違いました。ちょうど一ヶ月前の週末に、朝起きて窓を開けると、なんと目の前に一面の銀色になっているのじゃありませんか。めったに見られない景色で気持ちが高まり、雪だるまでも作ってみたくなりました。毎日同じ景色を見ていると、頭も体も鈍感になってしまいます。そんな中で、朝の雪景色を見ると、気持ちが清々しくなり気分転換にもなりました。中国では「瑞雪兆豊年」という言葉があり、「瑞雪が豊年の兆し」と言う意味です。今年は豊年の年になることがどうやら期待できそうです。
まったく"ラボ"と関係ない「ラボ日記」になりましたが、たまにはそう言うのも良いかもしれません。