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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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レクチャー+体験イベントを開催します

2017年1月16日

尾崎 克久

春から初夏の頃になると、小学校の先生から「チョウの飼い方を知りたい」というお問合せが増えます。小学校3年生の理科で「昆虫のからだとつくり」について学ぶ過程で、アゲハチョウやモンシロチョウを飼育するとのことですが、昆虫を育てた経験のない先生方が3年生の担任になって「さて、どうしよう?」となるのだそうです。

「チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ」では、研究に使うために年間を通じて色んな種類のアゲハチョウを飼育していますが、飼育に使っている道具は100円ショップで購入したものなど身近にあるものが多くあります。そこで、身近なものを使って飼育できる方法を知っていただくことで、お役に立てるのであればと考えて、生命誌の日のイベントとして企画を考えました。

「アゲハチョウの飼い方を体験しよう」
日時: 2017年2月18日(土)14:00〜16:00
場所: JT生命誌研究館

生命誌の日のではこれまでに様々な催しが行われてきましたが、今回は「研究員レクチャー+飼育方法の体験」という形にします。

おそらく、小学校の理科でも、チョウは卵→幼虫→蛹→成虫という順番で成長すること、蛹になるものとならないものがあること、といった内容を学習するのだと思いますが、育てる過程で幼虫が決まった植物だけを食べるということを体験するはずです。

その、「幼虫が決まった植物だけを食べる」、だから「成虫がその植物を選んで産卵する」という仕組みを持っているのですが、まさに「なぜ決まった植物だけを選ぶのか?」が我々の研究テーマなのです。

そこで、まずは昆虫と植物の関係について学んでいただき、続いてアゲハチョウの飼い方を体験するという内容で考えています。教科書には載っていない「なぜ?」がたくさん登場するイベントになると思いますので、これを踏み台に子どもたちが生き物への興味を深めることができる授業をしていただけましたら幸いです。

そういった事情がありまして、どなたにご参加いただいても大丈夫ですが、高槻市内や近隣の小学校の先生方に多くご参加いただけると嬉しいです。

[ チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ 尾崎 克久 ]

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