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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【感謝】

2013年2月1日

龍田勝輔

先日、BRHでこれまでやってきた研究が米専門誌 (Journal of Neuroscience) に掲載されました。何度かラボ日記にも書いてきた、アゲハチョウの電気生理の仕事です。

最初に論文の原稿を書いてからもう2年が経過していました。この日記を書くにあたり、最初に作成した原稿を読み返してみましたが、最終原稿とは全く別物でした。2年の歳月の間に新たなデータを追加しましたし、論文を投稿したあとに査読者とのやり取りの中で大幅な修正もあったので内容が違うのは当然かもしれませんが、何よりも共著者の方々のご指摘や修正によって原稿が成熟していった事が一番の理由です。また、幾人かの方々のご助力がなければ、論文掲載まで至っていないと思います。この場をかりて、共著者の方々、ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。

1つの論文が完成すると、研究も完結したように思いますが、そうではないです。今回の成果をきっかけに、また新たな疑問がでてきます。他のアゲハチョウ科の昆虫ではどうなのか?とか、産卵を阻害するメカニズムは?とか、アゲハの脳はどうなっているのか?などなど。また、論文の考察では、実験結果に加え過去の論文の研究成果を交えて色々と推察を書くので、それを実験的に証明していくことも重要です。
また、できる限り、一つずつ疑問を解決できればと考えています。

※掲載論文について詳しくはこちら

[ チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ 龍田勝輔 ]

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