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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【学会が終わって思うこと】

2012年7月1日

秋山-小田康子

毎年参加している発生生物学会が終わって、早いもので1か月。今年は発表ではなかったので学会前はのんびりしていましたが、学会後は発表できるように頑張っておけば良かったなと少々後悔しました。今回は細胞生物学会との合同大会だったので、以前のラボで一緒だった方々と久しぶりに顔を合わせることができて、それはそれで良かったのですが。学会に出席して感じたのは、このままじゃだめ、変わらなきゃ、ということです。先日の日記に尾崎さんが書いたように、次世代シーケンサにより膨大な情報が簡単に取得可能になるなど、時代は大きく動いています。1つの遺伝子の発見で、場合によっては非常にインパクトの強い仕事となっていた私の学生時代とは大違いです。学会でも、生体中の分子の挙動を見る技術であったり、遺伝子機能を解析する技術であったり、もちろん莫大な遺伝子情報を用いた解析であったりと、新しい技術を取り込んだ研究発表を数多く見かけました。技術的な側面での成長なしには、真に意味のある発見はできないと痛感しています。もちろん普段からモデル生物ではない生き物を扱っているが故に、これは本当に意味のある研究か、既に分かっていることを違う生き物でやったに過ぎないのでは、などと自問することは多いのですが、まだまだ自分自身と自分の技術を磨く努力をしていかないと、との思いを強くしました。

昨日、一緒に実験をしていた野田さんが、学会が終わってからいろいろな実験をしたような気がすると言っていました。なかなか実験もうまくいかず悶々と(?)する日も多いのですが、新しいことに挑戦したいという気持ちは伝わっているのかなと、ちょっと嬉しく思いました。

[ ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ 秋山-小田康子 ]

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