研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【謝辞】
一昨年からBRHにやって来て二年が経ちました。その間、実験活動だけでなく、学会発表やBRHサマースクールなど、様々な経験を積みました。そして今年、小田ラボでの二年間の研究を修士論文にまとめ、無事大阪大学大学院の修士課程を修了することになりました。四月からは企業で働きます。BRHにやって来てからの二年間、たくさんの人たちにお世話になりました。今回の私のラボ日記は個人的な内容で申し訳ありませんが、謝辞に近い形でまとめさせて頂きたいと思います。 小田ラボの小田さんと秋山さんからは、研究者としての姿勢を学び、また多くの技術的なご指導やアイデアを頂きました。また、野田さんからは日々の研究生活を手厚くサポートして頂きました。そして、去年まで小田ラボにおられた金山さんにはドクターの先輩と研究生活を送るという貴重な経験をさせて頂きました。金山さんの研究成果が投稿論文になるまでの過程を身近で見ることが出来たことは私にとって大変貴重な経験でした。ポスドクである佐々木さんとは短い期間ではありましたが、私の研究内容に関して色々と議論させて頂きました。 橋本ラボの橋本先生からはBRHセミナーで多くの重要な示唆を頂き、修士報告会でのプレゼンテーションの参考にさせて頂きました。尾崎ラボの尾崎さんからは実験の技術的なご指導を頂き、研究活動を円滑に進めることが出来ました。蘇ラボの蘇先生には私の修士論文の審査員をして頂き、分子系統解析の視点から重要な批評を戴きました。BRHの先生方だけでなく、ポスドクの龍田さんや学生の石渡さん、伊藤くん、宮澤さん、益田さん、SICPの村田さん、浦川さん、事務の伊藤さん、安藤さん、高垣さんなど、ここでは書ききれない、多くのBRHの方々にお世話になりました。 BRHをすでに退館された方々にもお世話になりました。小田ラボのOBである春田さんからは、企業での研究開発についてお教え頂き、自分の進路を考える上で大変参考になりました。尾崎ラボのOBである山田さんや、SICPに以前在籍されていた山岸さんからも、自分の進路を考える上での手助けをして頂きました。以前BRHで事務をされていた宮本さんとは、退館された後も交流させて頂きました。 中村桂子館長には、BRHという機関をまとめて下さり大変感謝しています。私のBRHでの二年間をここで謝辞という形でまとめたとき、中村館長から以前にお聞きした「dialogue(対話)」という言葉をふと思い出しました。私のこの二年間において、特に自分の将来を考える上で、この「dialogue」が非常に重要であったと思います。私は自分の進路選択に迷っていた当時、一人で悩んでいてはどうしようもないと思い、とにかく多くの人と進路選択に関して意見を交換しようと行動しました。そのとき、私は全ての人のお話を真摯に受け止めるよう、対話することを心掛けました。結果として、誰かの話に特に影響されたというよりも、上手くは説明出来ませんが、全ての方々の意見の総和を経て自分の進路選択に至ったように思います。私は「生命誌」について明確には理解出来ていないかもしれませんが、小田さんを始めとするBRHの様々な方々の人生に触れることによって自分の今後の人生を築くことが出来たと思っており、それが私の生命誌だと考えています。これから社会に出てからも、BRHでの人々と共有した人生を忘れず、これから出会う人々に対しても誠意をもって接し、自分なりの生命誌を築いていきたいと思います。二年間本当にどうもありがとうございました。 |
[ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ 西口茂孝] |