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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【変わっていくのが生きものの醍醐味!?】

山口真未

 生命誌研究館の四階には水槽室があります。普通「水槽」と聞くと魚が泳いでいるのを想像しますが、ここの水槽に魚はいません。泳いでいるのはアフリカツメガエルというカエルです。このカエルは、最近よく田んぼで鳴いているようなカエルとは違って、一生水の中で生活するので水槽の中で飼えるのです。私は今、四月に生まれたおたまじゃくしを育てています。3ヶ月前には5mm位だったのに今では大きいおたまで5cm位(頭は1.5cm位)。大きさだけでなく成長するにつれていろんな変化が見られます。背中の模様が濃くなっているような・・・ひげなんていつ生えてきたのだ・・・毎日見ていても変化の瞬間は見逃しがちです。すくすくと育ってきたおたまじゃくしですが、ここ数週間で、やっと後ろ足が生えてきました。よくよく見ないとフンと間違えてしまいそうですが、確かに一対の小さな足です。初めは「ちょっと何か付いてる?」位だったのが数日で指の形が分かるようになってきます。尾と一緒に足も動かして泳いでいたりします。おたまじゃくしからカエルへ・・・言葉では当然のことですが実際に見るのは初めてでした。こんなに大きな変化なんだから見逃さないぞ、と毎日興味津々で眺めています。「自分の体が変化するってどういう気分なのだろう。でも気が付かないだけで実際は私の中の細胞も生まれたり死んだりしているんだ。しかし細胞が入れ替わっても「私」は「私」というのはどういうことなのだろう。」目の前で着々と変化を遂げていくおたまじゃくしを見ながら物思いに耽ってしまいました。ダイナミックに、でも気付かないうちに、変化していくもの、生きもの。やっぱり不思議で面白いなーと思いました。

[脳の形はどうやってできるのかラボ 大学院生 山口真未]

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