館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。
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【本気で農業を考える人を育てることは大事なのに】
2010.9.1
実は、この学校が行政刷新会議の事業仕分けで廃止と判定されました。そこで今、坂井さんたちが中心になって署名を集め存続を求めています。私も存続要請の応援団に加わっています。確かに、定員80人に対して入学者数が60人など数字的には問題が見えるのですが、ここの卒業生たちの熱心さを見るとこれからの農業を荷う人材育成の場としてとても重要であり、定員を満たす方向に持っていくことが大事だと思うのです。農業高校も定員割れを理由に消されそうになっています。これも、もっと農業に進む若者をふやす努力をするのが筋だと思います。農業は21世紀の重要産業なのですから。問題点の見直しをしながらの存続。スーパーコンピューターのような派手さはありませんが、個人的には国際的視野と高い経営能力、技術力をもつ農業経営者の育成はスーパーコンピューターよりも大事というと叱られそうなので、少なくともスーパーコンピューターと同程度に大事と思っています。 農業者大学校同窓会会長の坂井涼子さん 【中村桂子】 ※「ちょっと一言」へのご希望や意見等は、こちらまでお寄せ下さい。 |