館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。
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【38億ってmagic number?】
2004.6.15
=3,784,320,000 この計算間違っていないと思います。でも確かめて下さい。 ところで、この数が何だとお思いですか。最初の60は60秒と申し上げればおわかりでしょう。365までのところは1年間の秒数。そこで、人間の寿命を120年として(本来もっている寿命はこれくらいとされています)、一生の秒数を計算してみたら、上の数字になりました。約38億です。ここでお気づきになりませんか。地球上に生命が誕生してからの時間は、38億年くらいとされています。私たちの1秒が生命体が地球上で過ごした時間の1年に相当する。こう話しましたら、ヒトゲノムの塩基数も32億ほどで近いねと言われました。確かに。32億塩基対とか38億年とか言われても、とんでもなく大きいというだけの印象しかありませんが、1秒が1年となると・・・長いのか短いのか、いずれにしてもちょっと実感をもつ助けになるような気がします。早く早くと追い立てられながら暮らしている日々の中で少し違ったものさしでの時間を考えてみるのもよいのではないでしょうか。 もちろん、単なる数の遊びですがもしかしたら・・・などとあれこれ考えて下さってもよいと思います。このmagic numberで少し遊んで下さい。 【中村桂子】 ※「ちょっと一言」へのご希望や意見等は、こちらまでお寄せ下さい。 |