生命誌について
2024.11.16
図書館を町の中心に
やっちゃん
高知県檮原のお話、楽しく読ませていただきました。特に図書館は是非訪れてみたいと思いました。富山県舟橋村の図書館も行ってみたいと長年思い続けてますが、これを機に実現させようと思います。
どうやら、小さな自治体に大きな可能性があるようです。
人口減少や過疎化や限界集落などなど、小さいことが負のイメージとなり首長が起死回生の策として交付金を狙った国策への追従が目につく昨今、檮原のように住んでる人の生き生きとした姿が見えるようなお話に心が明るくなります。小さな自治体だからできる、住んでる住民が主人公となって地域を支えている暮らしがありますね。
ここに住み続けたい。そう思う人が集まって知恵を出し合い力を合わせてつくる地域が、日本のそこここにあることは励みです。とりわけ未来世代を育てるための環境は重要です。自然こそがその環境だと思います。木で作られた図書館とそこに集められた数々の多岐にわたる書物と絵本や写真集があれば。だれでもが自由に利用でき、自分を思いきり伸張できる場があれば。年齢に関係なく集い学びお互いに支え合えることが出来れば。可能性は広がりますね。図書館がそうした学びのセンターであるように願います。
2024.11.16
1. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
早速の反応ありがとうございます。おっしゃる通り、地方に本当の生活があること、従って未来があることは様々な場所で感じます。「にぎやかな過疎」と言う言葉が、地域のこれからを考えている方々の間で、大事な言葉になっています。梼原がそうでしたし、これまで訪れた奈良県の十津川村、京都府の綾部市などなど、様々なレベルでの「にぎやかな過疎」を感じました。
隕石が落ちた時、滅びたのはどんどん大きくなって我が世の春を謳歌していた恐竜で、小っちゃな哺乳類が生き延びたのですから、大きさを誇っている地域や組織は危ないと思います。
「生命誌絵巻」を眺めながら、自然の中の生きものの一つとしてのびのび生きようと思っています。ご一緒に楽しむ仲間になって下さい。
中村桂子
2024.11.19
2. やっちゃん
はい、のびのび生きる生きもの仲間になります。
先日観た映画『ルート29』に登場した主人公の2人が、まさに生きてる仲間でした。この映画を作り全国へ発信してくれた監督とスタッフに感謝。
日々緊張して暮らすことへの柔らかい提案を楽しみました。心を緩めて他者を受け入れると、こんなにのびのび出来るんだなぁ、と実感します。
生きていることと死んでいることとの間が曖昧な感覚。映画を観ている間に感じたことです。考えてみれば、自分の体も細胞レベルで生まれて死んで行くことを繰り返しているのでしたね。それでも私は生きている。今日も一日がんばって生きてゆこうと。