その他
2024.10.18
桜の幹
原科恵子
公平公正で謙虚な人とは桜の幹のような人ではないかと思います。皆が花のように咲くのを根元で支えます。自身の見た目や権力には執着がありません。先日TBS報道特集で紹介された「協生農法」の原案者、大塚氏がそのような人です。
ヤマハ創業者のボディガード兼釣りガイド、レジャー施設開拓部隊の破天荒な経歴を持ち、資本金数千万の経営者ながら生活保護世帯すこし上の給与しか受け取りません。
他人の中身の自由を制限することを良しとせず、淡々と物理の道理を説いています。海と山の恵みを狩るのが好きで、動植物を観察するたびに謙虚な気持ちになると、自身のブログで10年以上にわたり自身の生命観を綴っています。(ameblo.jp/muu8)
科学者ではない市井の言葉ながら、一読に値する知見があると思います。年明けにまとまった書籍として発表予定だそうです。
また科学的な裏付けについては共同研究者の舩橋真俊氏らが論文を発表して取り組んでいます。
Power-law productivity of highly biodiverse agroecosystems supports land recovery and climate resilience | npj Sustainable Agriculture
doi.org/10.1038/s44264-024-00014-4
ご参考になりましたら幸いです。
2024.10.18
1. 中村桂子(名誉館長)
原科様
素敵なお知り合いがいらっしゃいますね。おっしゃる通り、素晴しいと思う方は遠いところではなく身近にいらっしゃいますね。私もこれまで生きてきた中でそのような方にお目にかかっていろいろ学んできました。学んだと言っても私は私でしかなく、なかなか立派にはなれませんけれど。ただ、生命誌を考えているうちに、フラットでオープンという生きものの世界に入りこみましたので、公正と謙虚は当たり前という気持ちにはなっています。生命誌の世界に入れてよかったと感謝しながら、ぽちぽち考え続けようと思っています。よろしくお願いいたします。
中村桂子