生命誌について
2022.08.09
農業
たく
農家に生まれ祖父母が農林業を営んできた姿を見てきました。
山の斜面の畑で小麦を蒔き育て収穫するのを手伝いました。
収穫時が梅雨時で刈り取って野外に掛けて干してあったものの、麦から芽が出て小麦は日本で育てるのは大変だと実感しました。
祖父母と一緒に味わった長十郞「ちょうじゅうろう」の梨独特の洋梨のような形が懐かしいです。
商品価値が優先する社会ではなく野菜や果物もいろんな形や色があってそのまま味わって感じてみることが大切と思います。
2022.08.09
1. 中村桂子(名誉館長)
たく様
情景が目に浮かぶ思い出素敵ですね。東京で生まれましたのでお書き下さったような体験がなく残念です。でも長十郎を懐かしむ仲間にはなれて嬉しいです。食べ物の思い出はいいですね。
最近、人間が農業を始めることによって食べものの多様性が失われたことの問題点がよく指摘されるようになりました。しかも、近年は農業の工業化でますます多様性が消されています。本当の豊かさを考える時が来ていますね。生命誌は、生きものとしての人間が賢く生きることを求めますので、食べ物の多様性も大事なテーマであり、ご一緒に考えたいことです。
中村桂子
2022.08.12
2. たく
中村名誉館長さま
返信ありがとうございます。
明治生まれの祖父母は野菜の収穫だけで終わらす種をとり次の年の準備もしていました。種は富山の置き薬の古い抽斗箱に保管。炭を焼き火鉢に火を絶やさぬようにして冬を越していました。50年ほど前にはそんな人間の暮らしが残っていまことを思います。
日本中で大きな開発事業が進み地域の原風景は消え、過去は忘れ去られるのみですが人間の生と死を考えると祖父母か受け継いでいた暮らしは命に寄り添っていたことはわかります。