1. トップ
  2. 語り合う
  3. 【はじめまして。】

表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【はじめまして。】

2014年6月16日

馬場翔子

はじめまして。5月から新しく展示ガイドになりました馬場翔子です。

BRHとの出会いは中村館長による母校での講演会でした。その後実際に高槻を訪れたのが大学生の頃。自分が特に興味のあった生命科学分野に特化した科学館という認識でわくわくしながら中に入ると、骨格標本や約10万倍の細胞模型が美しく飾られていて心が躍りました。2年前のサマースクールでは、実験以外の大学ではできないことをしたい!という思いで、表現セクターのみなさんにお世話になりました。題材はサイエンスライブラリーの統括。私が研究者を目指したきっかけのひとつに、研究者の人柄が挙げられます。研究者の生い立ち、何を考え今に至るのか。そういった一人の人間としての研究者、人間らしさに焦点を当てている点に共感しながら、どうすればおもしろさを伝えられるのか、頭をひねった記憶があります。

それから数年。今度は展示ガイドを務めさせていただくことになりました。現在、母校で教育実習中のためガイドデビューはまだ先になるかと思います。実習校では既に何度か授業をさせていただいていますが、ここでも『伝える』ことの難しさを日々感じています。自分がわかっている(と思っていた)ことを他人にわかりやすく伝える難しさ。しかも一度に30人強の生徒に対して。ある程度学校教育によって画一化された知識を持つと言っても、個人の興味関心は様々。いかに惹き付け、いかに限られた時間の中でいかに科学的知識や思考力をつけるか、教師の力量が問われます。加えて、教員という立場や一連の教科教育及び学校教育の一部として授業を担当するという責任。学校という一つの社会の中でどのような理科教育、人間教育を行うか。教育界は思っていた以上に奥深い世界だと感じています。

BRHを通じてたくさんの方々と出会い、思いを共有できるよう努力して行きたいです。よろしくお願い致します!

[ 馬場翔子 ]

表現スタッフ日記最新号へ