1. トップ
  2. 語り合う
  3. 【季節は「春」。】

表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【季節は「春」。】

村田英克
菜の花 食草園に菜の花が咲きました。春です。次に向けてこの一年を振り返る節目です。研究館グッズは、板橋さんの報告の通り、研究館でのコーナーを明るく、選びやすく変えました。坂元さん、八木さんありがとう。実はこの機会に古くなったものを思いきってだいぶ下げました。内容として今も自信を持ってお勧めできるもの、これまでの動きに手応えを感じているものをそろえています。今後も、喜ばれるものをこつこつ増やしていきます。新しいコーナーには、そっと「ご意見ボックス」を置きました。皆さんと一緒に研究館グッズをつくっていきたいからです。すでに、試作中のものへいただいたコメントは反映しながら今後の参考としていきます。また図書室に心地よい座布団を用意し、WEBコーナーも新しくしました。
 生命誌出張展示は、いろいろな場所へ出張できて、初めての人でも組み立てられる(組み立てる人も楽しめる)ものでなくてはいけません。もちろんこれは、パネル展示じゃない、広告塔でもない。表現としての存在です。今村さんの報告にありましたが、今年は、3代目のセットを立ち上げました。これも他にないものです。この後、研究館の研究している生きものが観察できる「玉手箱」が付くのでお楽しみに。いつも忍耐強く一緒に知恵を絞って下さる日浦さん、森さん、感謝。
 細胞の部屋は、後藤さんの報告のように、指で操作しながら細胞を考えるコーナーを設けました。これは、団まりな先生らの細胞行動データベースと連携して今後、発展させていきます。細胞のお隣の部屋「脳の生命誌」展が終了しました。この中で、いろいろな生物の脳を模型で触り、パズルで部位を組み合わせて、脳の形から「同じと違う」を探る小さなコーナーを展示ホールの片隅にまとめて残しました。伊福さん、山下さん(笹木さんも)、もろもろありがとう。その他、展示ホール内の「あなたの中のDNA」も調整、「骨と形」展の顕微鏡をカスタマイズし、小さなことですが表示版や展示台も新調しました。玉川さん、竹田さん、お世話になりました。
 「ものみなひとつの卵から」新しい展示が始まりました。これは、次回、表現スタッフ日記で山岸さんからライブでホットな報告があるはずです。今回、はじめてご一緒させていただいた高橋さん、高山さん。決して充分な時間でなかったにもかかわらずシャープに、センスよくまとめていただきました。まず一段落ですね。楽しい仕事になりました。お二人をはじめ、展示造作、標本、そして映像と多くのスタッフの方々に感謝します。これは始まりで、まだまだ続くはずですので(で、いいですよね?)、皆さん引き続きよろしくお願いします。
 この日記の3つ目のブロックを仕事してくれた後藤さんが、一年を終えて、もとの仕事に復帰されます。SICPに飛び込んで来てこの一年、忙しく、充分な指導もできず、しんどかったことも多いと思います。できたこともできなかったことも含めて、何か一つ、もっていっていただけたらうれしいなと祈っております。4月からは、一年間お休みしていた遠山さんが復帰します。春はそういう季節です。最後に写真を一枚。これは、同じくこの春にBRHを卒業して社会に羽ばたく宇戸口さんが、食草園の大ガラスにペイントしたナミアゲハです。たくさん元気をくれました。さあ、来年に向けて飛び立ちましょう。


ちょう


 [ 村田英克 ]

表現スタッフ日記最新号へ