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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【新規出張展示にむけて】

今村朋子
 いよいよ夏本番です。BRHの周辺は嵐のようにクマゼミの合唱が響き渡り、玄関の自動ドアが開くたびにホールの中が少しだけ賑やかになります。南日本では連日のように最高気温の記録が更新されていますが、この日記が掲載される頃(8/1)には関東も梅雨明けしているのでしょうか。
 日本列島は広いけれど、BRHがあるのは大阪府の高槻市だけ。SICPセクターではWebやBRHカード、グッズなどさまざまな媒体を通して、高槻に来られない全国のみなさまに生命誌のメッセージをお届けしています。その中でも、BRHをまるごとお届けしよう!という思いから生まれた企画が、既存の展示をコンパクトな組み立て式パネルに詰め込んだ「出張生命誌展示」。現在私は、第三の出張展示の開発に取り組み中です。
 一般的な美術館や博物館の“出張展示”は所蔵品を貸し出すだけですが、BRHの出張展示は「生命誌」を基本にした物語が見どころです。38億年の生きものの歴史がつまったゲノムDNAは、みなさん一人一人がすでに実物をお持ちですので、そこからどう物語を引き出すかが腕の見せどころ。2階ギャラリーでお馴染みの「蟲愛づる姫君」に案内役をお願いし、時間をかけてじっくりと現代の生きもの愛づる人々の館・生命誌研究館を探検してもらうストーリーを考えました。今までの出張展示より、もっと手軽に楽しく組み立てられるよう構造にもこだわり、完成に向けて日々奮闘しています。この秋には全国のみなさんの元へ出張を開始する予定ですので、お楽しみにお待ちください。


 [ 今村朋子 ]

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