展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【サマースクールで掴めた感覚】
気づけば毎年恒例のサマースクール(略してサマスク)の時期がやってきて、久しぶりにBRHに帰省しました。サマスクではいつもラストを飾るスクール生による発表会を楽しみにしています。二日間のギッシリと詰まった活動内容を伝えるために一人一人に与えられた発表時間はあまりに短い!そんな試練(?)にもめげずスクール生たちが「へえ!」「分からなかった・・」と自分の気持ちを堂々と率直に発表している間中、私は感心しきりです。今回はなかでも、「え、こんなものまで細胞だったの?」など、生き物がDNAを含む細胞で成り立ちどれも皆なんだか上手につながっていることへの明快な驚きの声に大いに反応してしまいました! 通常の研究発表や論文は、サマスクの発表ほど簡潔ではなく、また目がくらむほどその数は膨大です。しかしサマスク発表会で掴めた、この自分の気持ちを鋳型にするような感覚でそれに向き合えばおのずとつながるものや、はなれるものがあるはず!そんな研究を一つのシンプルな動機でつなぐ作業のイメージを膨らませながら、めげずにコンピューター部屋に戻って格闘を再開しています。 |
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[ 坂東明日佳 ] |