展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【BRHでの10年】
世はサイエンスコミュニケーションブーム、そんな時にのんびり子育てしていて良いのか!?と思うこともありますが、生命誌に10年もいて、中村館長やSICPスタッフと思う存分(無我夢中で?)仕事をしてきたと思えるので、人生にそういう時期があっても良いし、それをどう生かすかも自分次第、変に焦らず自分にできることを続け、また機会があったらぜひ生命誌で仕事をしたいと思っています。子供を育てるというのも生きものに関わる大切なこと、それに正面から向き合って自分がどう変わるのか、そしてアメリカ、ヨーロッパの生活の体験から何を思うのか、自分でも楽しみにしています。これから世の中でどんどんサイエンスコミュニケーションが盛んになって行くと思います。私が活動してきたサイエンスコミュニケーション&プロダクションという形は今のスタッフが受け継ぎ、発展していってくれると思っています。ぜひ皆様も、同じようでも他とは一味違う我々の活動を見守って下さい。 先日、RNAの情報発現系の時空間ネットワークという研究グループの発行しているRNAニュースレターにサイエンスコミュニケーションについて原稿を書きました。サイエンスコミュニケーションに興味があってこれから目指そうと思う方、機会があったらぜひ読んで下さい。そこに書いたのは、今の私があるのは(もちろん生命誌研究館のおかげですが)常にサイエンスコミュニケーションって何だろう?と自問して来たことが一番の大きな理由だった気がするということです。もしサイエンスコミュニケーションに関わるならば、ぜひサイエンスコミュニケーションって何?という疑問を常に自問自答しながらその仕事に携わって下さい。そうするとこの仕事の可能性や創造性を意識しながらも楽しく仕事できるのではないかなと思います。 生命誌研究館という場所があったから、私は自分の力を最大限生かすことができ、楽しく充実した10年間を送ることができました。今後とも生命誌研究館の活動を厳しく暖かく見守って下さい。本当に長い間ありがとうございました。 |
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[ 工藤光子 ] |