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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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新企画「生命誌の日(仮)」が始まりました

2015年3月2日

尾崎克久

2015年から、JT生命誌研究館の新企画として「生命誌の日(仮)」が始まりました。毎月第3土曜日には、当館で必ず何かイベントが行われているという企画です。企画の内容は担当するラボや表現セクターに任されていますので、以前から行われている「研究員レクチャー」を行う場合もあれば、これまでとは違う内容のイベントが企画される場合もあります。
2月は当ラボが担当で、総研大の木下先生をお招きして『ミニシンポジウム「ここまで解った、アゲハチョウの視覚」』を開催しました。このイベントは二部構成になっていて、第一部では最新の研究について講演、第二部では会場全体で議論を行いました。

第一部の木下先生のご講演では、昆虫とヒトでは目や脳の構造や仕組みが大きく異なりますが、アゲハチョウたちにはこの世界がどの様に見えているのか、とてもスマートな実験方法を構築して解明された研究内容を、詳細かつ解りやすく紹介して頂きました。

今回の企画は「シンポジウム」と銘打っていますので、休憩を挟んでの第二部がとても重要です。第一部での講演を元に、来場者全員での議論を行いました。高校生から年配の方まで、多くの方にご参集頂きましたが、ほぼ全員が一つ以上の質問や発言をして、活発な議論が展開されました。
ご参加頂いた皆様にとって、アゲハチョウの視覚をきっかけに色んな事を考えてみる機会になったようで、企画側としても大変嬉しく思います。今後もいくつか新しい企画が用意されていますので、第3土曜日はぜひJT生命誌研究館に足をお運びください。

ちなみに、タイトルに「(仮)」と付いているのは、内部で正式なタイトルが決まっていない期間に仮称として「生命誌の日」と呼ばれていたのですが、正式なイベント名を決めないまま企画だけが始まってしまったので、なんとなくそのままになっているというのが理由で、深い意味はありません。

[ チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ 尾崎克久 ]

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