研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。
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日本進化学会 第16回大阪大会の「夏の学校」は熱いです
2014年5月30日
2014年8月21日(木)~24日(日)に、高槻現代劇場を会場として日本進化学会 第16回大阪大会が開催されます。JT生命誌研究館の研究員が、運営・実行委員として活動しています。一般公開の企画も多数用意されますので、学会員以外の皆さんにも会場へ足を運んで頂きたいと思っています。
https://sites.google.com/site/shinka2014osaka/
進化学会では毎年、「夏の学校」として学会参加者が自身の研究を発展させるための勉強会が行われます。今回は尾崎が企画を担当しておりまして、急速に普及が進んでいる次世代型シークエンサー(NGS)のデータ解析をテーマとして行います。
NGSはもはや"次世代"という呼び方が古くさくてナンセンスな印象があるほどに身近な存在になりましたが、利用する研究者は今後も爆発的に増加していくと予想されます。算出されるデータ量が莫大であるため、その取り扱いや解析にはコンピュータの力を借りる必要があります。しかし、実験系の研究者にとっては、謎の呪文のようなコマンドをキーボードから入力してコンピュータに指示を出すという作業は、なかなかに抵抗のあるものだという言葉をよく耳にします。また、手元に届いた大量のデータから、自分の研究目的にあった情報を引き出す方法がわからない、自己流でなんとか解析しているけど本当にこの手順でいいのか?といった疑問を感じている研究者も少なくないと思います。
そこで、第一線で活躍する研究者にご登壇いただいて、解析作業の実際の手順を、そういった作業に不慣れな研究者や学生が新規に取り組むためのイメージがつかめるような「デモンストレーション」を行って頂く事を企画しました。
会場で参加者に一緒に作業をして頂く「ハンズオン」形式での開催は難しいので、具体的な作業の流れを把握できるような「デモンストレーョン」を行って頂くことで、「具体的な方法を知らない」ことが原因となっている抵抗感や壁が取り払われる事に期待しています。「RNA-seqのデータを解析する」「de novo ゲノムアセンブルの方法」「スクリプト言語とコマンドライン操作によるNGSデータハンドリング」といった、実践的な講演が盛り沢山になる予定ですので、参加者の皆さんが会場で得た知識や経験を踏み台にして、研究を次のステップへと羽ばたかせる機会になりましたら嬉しいです。
開催は学会最終日(24日)の午後です。
夏の学校「NGSデータ解析デモンストレーション」