研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【昆虫DNA研究会開催】
この研究会について少し歴史を遡って述べてみたいと思います。実はBRHはこの「昆虫DNA研究会」の発祥地です。私たちはオサムシの研究を行っていた頃、研究材料を提供して頂いた方々に研究の進歩状況を伝えるために、「BRHおさむしニュースレター」を発行していました。2000年にオサムシ研究プロジェクトの終了と共に、このニュースレターは第20号をもって終刊号となりました。「BRHおさむしニュースレター」の後を引き継ぐように、毛利秀雄先生をはじめとする蝶類の分子系統研究グループによって「蝶類DNA研究会ニュースレター」が発刊することになりました。その間、分子系統の研究はオサムシや蝶にとどまらず、多くの昆虫類に広がりました。時代の要求に応え、2004年に「蝶類DNA研究会ニュースレター」も最終号を迎え、発展的に「昆虫DNA研究会」が誕生しました。この研究会によって「昆虫DNA研究会ニュースレター」が年2回発行され、また年1会研究集会も開催することになりました。 今回の研究集会は第8回になりますが、BRHでの開催ははじめてのことであり、思わずこの研究会の歴史を振り返ってみました。原点に戻った今回の研究集会の世話人の1人として、研究集会を多いに盛り上げていきたいと思います。「昆虫DNA研究会」の歴史をみればわかるように、この研究会は何かのプロ集団ではなく、プロ・アマを問わず虫を愛し、虫をより深く知りたい皆さんの集まりです。研究集会は虫について熱く語り合う場として皆さんに提供しているのです。今回は特別講演(詳細PDFはこちら)を4題企画しており、また一般講演も多数期待できそうです。この日記をご覧になった皆さんもご興味がありましたら、ぜひ参加されたらいかがでしょうか。 |
[DNAから進化を探るラボ 蘇 智慧] |