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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【DVDを作りましたよ】

阿草耕介
 今回は研究者としての日記ではなく、制作者としての日記になります。
 8月11日の土曜日から昨年に引き続き「わくわく宝島」にJT生命誌研究館が出展することになり、急遽自分の所属する「脳の形はどうやってできるのかラボ」の研究紹介DVDを作成することになりました。
 今回はイベントとして小学生を対象にした内容にすることにしたため、単に実験操作の映像を流すだけではなく、CGを使って「あんな真ん丸い卵がどうやっておたまじゃくし(カエル)のような複雑で大きな形ができてくるんだう?」というテーマで作ることとなりました。さぁ、そこからが大変です。なぜならばDVDの内容が正式に決まったのが8月6日。つまり後1週間無いと。しかもその週の木曜日金曜日は毎年恒例の「サマースクール」となっており、準備や期間中の説明などで思うように時間がとれないのは明確にわかっています。その上でのCGです。実験映像や、カエルが卵から大きくなっていく過程を撮影した映像は撮り貯めてあったのですが、CG素材はほぼありません。急いでモデリングから始まり、シーンを設計して描画することになるのですが、これが「綺麗なものをつくろうとすればするほど時間がかかる」という必然的に起こる問題に直面! 例えば10秒間のCG映像を作るだけで、1秒間は映像でいうところの30フレームとなりますので、全部で300フレームになります。これを1フレームの絵を描画するのに1分間かかってしまうと計300分=5時間となってしまいます。その間はパソコンに負荷がかかってしまうので、他の作業はできません。ですので、いかに夜間こちらが寝ている間にパソコンの方で処理させておけるかが重要となってきます。しかしながら事前にうまく設定をしておかなければ、一晩かけて得られた結果が「あっ、カメラの位置がおかしい」「あっ、画面から見切れてる」といったような問題が出てきてしまい、やり直す必要が出てきますので、さらにさらに時間がかかってしまいます。
 ・・・じゃあ、そんなにこだわらなきゃいいじゃないか、と言われることでしょう。しかし、制作にしろ研究にしろ、出来上がる結果には最善の努力が必要であり、途中で手を抜いたものに対して胸を張って自分の仕事だと言えるだろうか?否、言えないだろう。という心意気です。
 まぁ何にせよ、ただ今「わくわく宝島」の方で延々と再生されていますので、
機会がありましたら是非ご覧ください、と言いたいところですが、この日記が掲載されるときには既にイベントも終わっていますので、何らかの形で(再度手直しをした上で)ご覧いただければなと思います。




[脳の形はどうやってできるのかラボ 阿草耕介]

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