館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。
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【大事なことを考えるのは面倒・・・ですよね】
2012年12月3日
先回、とても大事なことを書いたつもりです。お読み下さっている方のお考えを伺いたいと思いました。でもお一人からしかメッセージをいただけませんでした。それはとてもよく考えて下さっているものでしたので嬉しかったのですが、やはりお一人というのはさびしいものです。事実への反応、その他の情報、疑問、異なる考え方、それらが伺えることを期待しました。ツイッター、フェイスブック、ブログという言葉をよく聞きますし、電車の中はもちろん道を歩きながらも何かを打っている人だらけということは、言葉のやりとりはとても盛んなのだろうと思います。朝食の写真とか犬のこととか・・・そういうやりとりは広がってますよね。それはそれでよいと思いますけれど。
今、福島県、放射線、子ども、食べものというテーマは、日本の未来をきめると言ってもよいような大事なことなのに、体系だった対応がなく現場の人たちだけが懸命に考え、行動しています。政治・行政などの力を持っているわけではないので何かを動かすことはできませんけれど、せめて事実を共有したいと思っています。もちろん、よいこと悪いことすべて含めて。
このところ東京・大阪という日本の中心となる都市の長として選挙で選ばれた人たちがその責任をとらずに勝手な行動をとり、勝手なことを言っています。本当に今大切なのは地域の行政のはずなのに。それを面白がって追いかける方が今風なのでしょうか。そうしているうちに子どもたちへの責任のとれない社会になるのではないかと気になります。柄にもなく腹を立て、落ち込んでいます。
P.S. 海外出張があり、その前にと思って早目に書きましたのでお一人はさびしいとなりました。帰ってきましたらよく考えられた様子のわかるメールが送られていて納得しながら拝読しました。ありがとうございました。政治の方は・・・。