館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。
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【担保は人間への信頼】
2006.11.1
女性は家に縛られていて動けないから、女性に貸せば取りはぐれがないのだという意見も眼にしました。いろいろ批評はできるでしょう。でも、この活動の底には、人間への信頼があります。昨日も文科省から研究費の使用に関して、性悪説で対応しましょうと読みとれる書類がまわってきました。不正使用が目立つので仕方がありませんが、こういうことって悪い方へまわり始めるとどんどんそちらへ進み、それを防ぐために、またお金と時間を使うことになるのです。研究も「物語り」が必要だというのが生命誌を始めた一つの理由なのですが、物語りには、全体を見る眼と人間を見つめる眼が必要です。もちろん人間よいところばかりではありませんが、ダメも含めて信頼しないとと思っています。 【中村桂子】 ※「ちょっと一言」へのご希望や意見等は、こちらまでお寄せ下さい。 |