生命誌の広場

みなさんからのご意見

中村桂子のちょっと一言

カラス好きですか

投稿日:2018.09.30 ニックネーム:j・h

先日NHKラジオでカラス愛好家という方の話がありました。カラスの生態や頭の良さ、カラスを写真に撮ってその可愛らしさも発信しておられます。「友の会」もあるとのことでした。一般的には嫌われ者のカラスですが、最近カラスのことが可愛いなと思っていたので聴き入ってしまいました。夕方群れをなしてカァーカァーと森の方へ帰るカラスを見て「きっとかわいい7つの子がいるのね」などと想像しています。
カラスと聞いてすぐ頭に浮かぶのは、今年5月に亡くなられた絵本作家のかこさとしさんです。多分一度は手に取っていらっしゃることと思いますが、私も子供が幼かったころよく読み聞かせをしとても楽しそうに聞いてくれる様子をみるだけで幸せを感じたものです。このたび「からすのパンやさん」を読み返し、かこさんは子供たちだけではなく私達大人にも大切なメッセージを伝えて下さっていたことに気付きました。それは、「ふつうのおんなの子」を読んだ後だったので思い至ったのですが、このカラスの夫婦も日常を大切にし毎日を丁寧に生きているのです。生まれた4羽のあかちゃんはカラスなのに赤色、白色、黄色、茶色の毛。絵本では、それでもカラスの夫婦はにこにこ嬉しくて4羽を優しく大事に育て日々の生活に追われながらも育児を楽しんでいます。ふつうのおんなの子のちからだとおもいました。
かこさとしさんは亡くなられる直前まで絵本を書くことを続けられました。その原動力は戦争体験だったとのこと。終戦後手のひらをかえしたような大人の態度に子供たちはどう感じたか、当時戦争を賛美したじぶんも同罪だと反省し”こどもの応援団”として生きることを決意されたそうです。戦争を体験された方のメッセージには深いものがありますね。ぎりぎり戦争を知らない私ですが今伝えて下さっていることを今度は私たちが若い方に伝えることが大切な役割と思っています。

お返事

投稿日:2018.10.04 名前:中村桂子館長

かこさんの”からすのパンやさん”はいつまでも読み継がれる絵本ですね。生命誌の応援をして下さる大切な方でしたので、先日お別れの会に出席しました。お書きになったたくさんの本に囲まれての旅立ち。おかしな言い方ですが、幸せそうでした。とてもよい生き方をなさいましたから。
戦争のこと。戦争をするのはバカバカしいと皆が思うようになる。そんな世界を思っています。

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