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みんなの広場

展示・映像

2024.04.22

まっすぐ立って、横につながる ②

参照記事「研究館より」

こう

“笑顔の里”視聴しました。
私は“生きものの人”という人格形成には、子供の頃に
自然環境で暮らす時間をできる限り増やし、たっぷり遊んで
しっかり学ぶことが最も素直だと考えています。

 今回、研究館から一歩街に出られ
地元高槻の富田小学校にゲストや学校の先生方はじめ多くの
方々と小学生の子供たちがいっしょにチョウを呼ぶ庭を
手づくりしてゆく様子を拝見し“生命誌研究の表現”として
この活動は素晴らしいと感じました。

 そこで、これからのために、お役に立つかとも思い
“生きものを呼ぶ庭”ほかの先行事例をご紹介します。

① 日本野鳥の会・環境NPOシェアリングアース協会の
  藤本和典氏は、野鳥やチョウ・鳴く虫・メダカなど
  身近な生きものを庭に呼ぶために、その地域の在来樹を
   野鳥のために3本・チョウのために2本。
  目安として5本の樹を庭に植えようと提唱されています。

② ある住宅会社は、その考えに共鳴。藤本氏の指導のもと
  20数年前から“5本の樹”計画を顧客に勧め
  2022年までの累計で、これまで全国の庭に植えた
  在来種の樹が1900万本になった。

③ 琉球大学の久保田康裕教授は、全国にどんな生きものが
  どのくらいいるかを見える化しようと、数十年かけて
  植物・鳥類・魚類・ほ乳類の生物多様性地図を完成させ
   このデータで、②の植栽実績を分析すると
  ・5本の樹を植えた所は、1km四方、在来種が50種
  ・園芸樹を植えた所は、5種に留まると試算しています。

村田様の“地域の食草園づくり”は
高槻の小学校に輪が拡がり、その高槻が地域の雛型になって
全国に拡がっていくことを期待しています。

・ ・ 恐縮です。“笑顔の里”で紹介されています字幕の
   「まち社の環」の社は、木へんの“杜”では

2024.04.26

1. 村田英克

こう様 
ご返信おくれました。コメントありがとうございます。
まず、誤字のご指摘恐れ入ります。大きな見落としで、我ながら愕然…今後は訂正版といたします。

そして、小学校の食草園への応援メッセージ嬉しく拝見しております。
・野鳥のために3本・チョウのために2本。合計5本の樹を。
という呼びかけは、シンプルで伝わりやすく効果的ですね。

小学校の食草園でも、小鳥が好む実のなる樹や、食草だけでなくチョウが好んで吸蜜に訪れる花をつける植物、さらに植物同志でお互いの育成を助け合うコンパニオンプランツや、チョウ以外の虫たちや、土壌生物の住みやすい環境を考慮しながら、庭づくりがすすめられました。
そして春、まずは始まりの一年の四季を通じての庭の変化、子どもたちの様子を、見守りながら、引き続きできるところはお手伝いしていこうと思っています。コツコツ続けていくこと、そしてそれを皆で協力しながら、笑顔で続けていくことのできるしくみが、大切だと思っています。

ひろがっていくという時に、気をつけなくてはならないことは、
なにか、ひとつの価値観なりモデルを、一律に均等に広げたいとは思っておらず、
たとえば「食草園」がひろがっていくという時、同じような食草園が増殖することは望むところではありません。

その土地、歴史、風土はもちろん、今、そこに関わる方々の思うところによって、都度都度の条件に即して
それぞれ多様な形に、何かが実現されていく。

いろんな食草園が生まれてカタチになっていくけれども、それぞれが、それぞれの"もちあじ"を持つ、多様な食草園ができてくること。

そして、当たり前ですが、できるところに関わった以上は、自分ごととしてそれを続けていく。
当事者として続けてく中で、それぞれのアイデンティティが、改めて、見出されてくる。

そういうところを共感いただける方々と一緒に目指したい、それが理想かと思います。

食草園に限らず、生命誌に、ただ一つの正解があるわけではないと思います。
それぞれの方々の「生命誌」への思いの詰まった未来が形になっていく。それが理想かと思います。




2024.05.01

2. こう

村田英克 様
 食草園展開の抱負をありがとうございます。
私もそのとうりだと思います。

① この食草園の展開は
  中村先生の“生命誌とは何か”の基本でお話されている
  共通性と多様性がキーだと思います。
  一つ一つの食草園が、核となる基本理念や基本企画要件を満たした上で
  其々の地域的環境やこれに携わる方々の知識・スキルなどの持ち味で
  個別アイデンティティを発揮し
  全体として、多様な食草園が生まれると良いですね。

② それに、個別・食草園をいかに持続・充実させていくかも大きな課題。
  学習対象の子ども達に限れば、一部を毎年更新するゾーンを設け
  4月に、一年の学習プランと更新ゾーニングを皆で考え
  一年草の種をまき観察を始め、翌3月には更地にもどす・・・など
  子ども達はもちろん、先生方や父兄・支援ゲストなどのモチベーションを
  高め続ける方針・方策も重要ですね。

一つ一つの食草園が一つ一つの生命体であり続け
将来、研究館での学習や、学校交流・成果発表会を実施しようという声が
自発的に起こってくると楽しいですね。  こう

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