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2024.04.17

石油や石炭も植物由来

参照記事「研究館より」

飲過亭有忠

脱炭素との文言の流行や石油と石炭を悪者に仕立て上げている風緒に違和感を覚え、往きとし生けるもの全てが化学物質であり炭素があってこその存在であることを踏まえながら、逆説的なことが頭に浮かびます。
石油や石炭は元々生物由来とされ、特に元植物が大きな比重を占めているとされるわけであれば、本来地球の表面近くにあった炭素が一時的に固定されていただけであって、その点では木材を燃やしているのと同じことではないか。であれば何故石油と石炭(天然ガスお含む)だけが悪者にされるのか、と化石燃料に口があれば文句の一つも言いたくならないか。
循環経済と言えば聞こえは良いが、本質は取り合いとしての経済成長戦略であり、事の本質を意図的に外した議論にすり替えられている中で、生物視点での炭素の循環をもっと考えないと、人類は近い内に過去の存在になるように思えます。

2024.04.24

1. 中村桂子(名誉館長)

飲過亭有忠様
 炭素の循環の中にある生きものとして生きることを考えていくと、石炭、石油は有難い存在でありながら悩みに種でもあるという状態になっていますね。おっしゃる通り石炭、石油は悪者ではありません。むしろ素晴らしいもの。問題は、進歩・拡大を求める人間が、大量生産、大量廃棄型の文明を構築し、億年の単位で考える対象である石炭・石油を百年の単位で使いまくったところにあるわけです。時間の単位が違いすぎるということに気づいて、宝物は賢く使うという気持ちになることが今求められているのだと思います。
 飲みすぎもいけないかもしれませんね。余計なことですが。
                     中村桂子

2024.05.01

2. かも

>石炭、石油は悪者ではありません。
仰る通りと思います.私は寧ろ一歩進めて、石炭石油を使って生き延びてきたから今日の繁栄があり存在があるのではないかと考えています。
もう60年も前の話ですが、高校の世界史の時間に、ナイル文明、メソポタミア文明黄土文明などの成り立ちを学んだおりに、昔、ナイル文明のメソポタミアも緑に覆われた豊かな農地だったと教わりました。
やがて人口が増えて、大都市が発生し、其の食料を手に入れるために、森林を、伐採し大河の水を用いて灌漑し、放牧して農業生産を増やしていった結果、過灌漑による塩分の蓄積と、森林の伐採による草原化が進み、それを牧畜で食い尽くして広大な砂漠を作り出してしまったと学びました。
ナイル文明もナイル川の運ぶ豊かな栄養塩によって大地は密林のジャングルに覆われていたのでしょう。それによって大都市が出来て十分な労働力が供給されたから、あれだけの巨大遺跡を構築出来たのだとも学びました。
ここでも、其の人口を養うために、森林の伐採と過灌漑と過放牧で大地の緑を奪ってしまったと学びました。
大地が緑に覆われていれば、そこでの水分の蒸散によって植物を育てるだけの降水量を維持することが出来る大気の循環が生まれます。
緑が奪われれば、砂漠化するしかないのです。

気象学者が、地球温暖化を考えたときに、大気中の炭酸ガスが増えれば温暖化するのは原理です。其の理由を産業革命に求め、化石燃料を大量に使うようになったから、取り返しの付かない温暖化が進んでしまったと考えるのも理の当然であり、其の億年の蓄財をわずか数百年で使いまくってしまったと言う発想も理の当然としてあるのでしょうが、一方で、もし産業革命がなかったら、人類はどうなっていたのでしょうか。
或いは、化石燃料を使いまくってしまったと言っても、当時そのことと温暖化を結びつける知見は全くなかった時代であり、常に最大生産最大効率を求めることが正義であった時代があって、そのことの成果として、人口が20億からやがて40億、80億という売買の繁栄を築き上げたことを考えるなら、産業革命の功罪は寧ろ効であったと考えるべきではないのでしょうか。

2024.05.01

3. かも

続きです。
今温暖化対策を考えるなら、ナイルもメソポタミアも、黄土高原もサハラ砂漠も緑化して緑を増やすことを考えるなら、その為に使われる化石規燃料を使用しても、カーボンサイクルは酸素立地の方に傾くのではないかと考えるのです。
炭酸ガスは、植物にとって必須エネルギーです。炭酸ガスが増えれば緑は常に豊かに育ちます。
天然ガスは植物にとって何の利益もない有害なガスです。それを燃やして炭酸ガスにすることで緑が救われるのです。
自然の生成物をエネルギーに変えようとする再生可能エネルギーという発想こそ最悪の自然破壊だと考えます。
今私たちは、間違った温暖化対策をしているているのではありませんか。
残念ながら、太陽光発電も自然取り分を奪っています。バイオマスと言われるあらゆる自然界からの搾取も自然破壊そのものです。
原子力も、地球上の全ての生物種の遺伝子を書き換えてしまう危険を全く排除出来ません。
宇宙から地球上に降り注ぐだけの放射線と、地殻内部のごく薄く拡散していた放射性物質だけで、突然変異によって数億年の時間をかけて進化が生まれてきたことを考えるなら、膨大な量の放射性物質を地球上にまき散らす核生成物をこれ以上大量にまき散らして良い訳がありません。
此も又最悪の環境破壊です。
ドバイで大雨が降って大洪水というニュースが流れていました。
地上に緑を増やして水分の蒸散を促せば、大気の循環が生まれて砂漠に雨が降ることの何よりも前例です。
砂漠に、塩田を作って塩を作って水蒸気を蒸散させて、塩は回収して利用すれば、砂漠に雨を降らすことが出来ます。其の水で緑を育てるのです。
ドバイでは、莫大な化石燃料を使って真水を作ってそれの地上に巻くことで緑を育てています。それで大気循環が起きることが実証されています。
日本の塩田技術で海水を淡水化して砂漠を潤すことで温暖化を防ぐことが出来るのではありませんか。
温暖化対策を根源から変える見直しが必要と考えた次第です。

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