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2025.04.05

ナミアゲハのストローについて

はじめまして。
教えて頂きたい事があり投稿を致します。
よろしくお願いします。

越冬蛹が今朝羽化をしたのですが、ストローが1本にならず
少し山形に伸びていて、口元のところにも丸く収まりません。ストローの両方の先端部を動かしてはいるのですが、どうしても1本になりません。
この先みつを吸ったり、あげたりすることはもうできないのでしょうか?
もしできないのならこのナミアゲハは家の中で何日ぐらい生きれるのでしょうか?
また今の時期、室温を何度ぐらいにしてやればナミアゲハにとって過ごしやすいのでしょうか?

お手数をお掛けして申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

2025.04.06

1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

ナミアゲハの口吻が一本にならなかったとの事、ご心配なさっていると思います。
このような口吻の形態異常は時々観察されるのですが、残念ながら自力で餌を飲むことはできません。
観察されていらっしゃるとおり、蝶の口は左右に分かれた2本の顎がくっついて、一本のストローのような形になります。左右の顎を小刻みに擦り合わせるように動かして餌を飲みます。このため、一本にまとまっていない場合は必要な動作が行えません。
稀にですが、翅を持って口吻の付け根付近(顔の近く)にスポイトなどで餌の水滴を作ってあげると、飲める場合もあります。水滴がスーッと小さくなったら飲めています。

餌を飲めなかった場合、3日くらいが生存の限界だと思います。
温度は、昆虫の発育にとって最適とされているのは25度ですが、長生きさせたい場合はあまり活発に動かない15〜18度にすると良いだろうと思います。

2025.04.08

2. 薫

色々と貴重なお話を本当にありがとうございます。ストローの付け根付近にスポイドで蜜をあげることにトライしてみようと思います。上手くいってくれれば何よりもかえがたいです。やれることがまだあると思うと少し気持ちが楽になりました。
もう一つ教えて頂きたいことがあります。すみません。家のなかにいる越冬蛹のナミアゲハが羽化をし始めてきているのですが、外に放してもよいのかわからずに迷っています。最近の1日の気温は10度から20度位で、夜なかは10度以上あるのですが、日が当たらないなかでの10度から14度の気温はきついのかとも思うのですが、もう少し夜の気温が15度以上に上がるまで家にいた方がよいのでしょうか?たまたまなのかも知れませんが、今日近くの公園に行きましたが、黄色い花や桜などは咲いていましたが蝶はいませんでした。またお手数をお掛けして申し訳ありません。どうかよろしくお願いします。

2025.04.08

3. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

アゲハチョウを含む多くの昆虫は、10度未満の気温では活動ができなくなりますが、凍結しなければ死んでしまうことはないので、羽化したチョウを野外に放しても大丈夫です。15度前後の気温では、少し活動がゆっくりになる程度で、問題にはならないと思います。

日中の気温が20度といっても、日光が当たる場所はもっと高くなっています。蝶たちが活動をしている環境では、日中は充分に活動できると思います。

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