その他
2025.03.28
ちょっと違う話です。
かも
先日、地元で福祉関係ののボランティアで活動をしている素人落語家の話を聞く機会がありました。
演題は火焔太鼓という古典落語だったのですが、その枕で語られた話に熱が入って、本題よりも長い時間の高座になっていました。
その話というのが、昨年の秋に寝ていて突然激痛に襲われて七顛八倒する苦しみに襲われ、翌日近くの整形外科へ行ったところ内では手に負えないからと中核病院を紹介されていってと言う顛末です。
其れで入院してひと月ほどもいて何の処置もされず、痛み止めも効かず、更に転院して、転院して5ヶ月を過ごし、権局何も解らず何の処置もされず、漸く大病院の専門の先生の診断で結局椎間板ヘルニアという診断が下って手術という話になりましたということでした。
私も若い頃からの腰痛持ちで、激痛で動けず、道ばたで横たわって倒れていたなどという経験があって、痛いほど共感出来る話でした。
結局私の結論は西洋医学では、筋とか腱は全く手に負えないということの再確認です。
脊椎動物の体には、骨はあっても、その骨夫々が全く独立していて、機械のようにボルトとかベアリングとかで可動部を止めたり摺動したりする構造が全くありません。
全ての関節が筋肉と繊維で緊縛されていて、骨や軟骨が力を受けてい接合する構造がないのです。軟骨が有っても其れはあくまで振動を制動する役割しかなくて、力を受けて分散したり伝達したりする機能はないのです。
全ての骨が筋と腱で位置を制御されていると考えないと骨格構造が機能しないのです。椎間板ヘルニアも、切ってはみ出した軟膏とを取り除いても、元に戻しても、その周りの筋と腱が機能しなければ結局何も治らない。
其れが西洋医学の限界です。
全ての生物に通ずる骨格構造の見直しを是非お願いしたのです。東洋医学が機能する所以だと思います。
2025.03.28
1. 中村桂子(名誉館長)
かも様
椎間板ヘルニアが半年間分からなかったというお話、今の医療でそんなことが起きるとは信じられませんが、体験なさった方はお辛かったでしょう。私は痛みに弱く、ちょっと痛いところがあると死んだ方がましだなどととんでもないことを考える人なので同情します。現在の医療は、西洋医学一辺倒ではなく、東洋医学も取り入れて総合的に人体を見るという方向になっているように思います。それにしても、人体に限らず、生きものは複雑である意味でよくできているとも言えますし、困った存在とも言えますね。じっくりつき合い、少しづつ理解を深めていく相手だとしみじみ思います。痛い時は、早く直して欲しいですが。
中村桂子