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2024.11.05

ナミアゲハの蛹化失敗について【2】

表現を通して生きものを考えるセクター

「ナミアゲハの蛹化失敗について」の投稿件数が上限に達しましたので、こちらのスレッドに継続いたします。

2024.11.05

1. ジジ

こんにちは。初めてご質問させていただきます。

キアゲハの幼虫と思われるイモムシを子供が見つけてきました。急でしたので、ペットボトルを切ってその中で人参の葉をあげながら育てていました。体の色から3齢幼虫の可能性が考えられます。その幼虫が、ペットボトルの空気穴から脱走したのですが、底には水便がいくつか落ちていました。慌てて捜し、翌日のお昼頃に子供のオモチャ箱の蓋にくっついているところを、ようやく見つけましたが、体から糸を出し蛹になる前のようにしてくっついていました。蓋にも少し水便のような黒い水が数滴ついていたのですが、3齢幼虫でも糸を出して、体を繋いでおくようなことはあるのでしょうか?
体はたまにピクピクさせているので生きていると思います。ここから4齢になるのでしょうか?できることがあれば教えていただきたいと思います。
ちなみに、私達が住んでいるところは、北国で人参の葉もネットでようやく手に入れました。葉が届くまで、お腹いっぱいにご飯をたべれていなかった所もあります。蝶になるまで育てたいなと思いますが。写真も撮っています。
よろしくお願いいたします。

2024.11.05

2. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

3齢だったのかは実際に見ないことには判断できませんが、栄養状態など環境要因でとても小さな蛹になることは稀に観察されます。
北国にお住まいとのことですので、10月から11月にかけての時期は野外の餌が発育に不十分な状態になってしまっていたのではないかと思います。それに加えて、急激に気温が低下する「コールドショック」を経験したことで、発育やホルモン分泌に不具合があったのかも知れません。

2024.11.06

3. ジジ

お返事ありがとうございました。
室内で様子を見ていましたが、今日の昼くらいから動かなくなりました。多分、死んでしまったのかなぁと思います...。
ほかにも3匹のキアゲハの蛹が越冬中なので、今回教えて頂いたアドバイスも参考にしながら、そちらは蝶になることを願って大切に育てたいと思います。
本当にありがとうございました。

2024.11.07

4. アマミナナフシ

『ナミアゲハの蛹化失敗について』の投稿件数50越え、おめでとうございます!改めて最初の投稿から読ませて頂きました。世界中からの(オーストラリアからの投稿もありましたから…。)幼虫が蛹化出来てなさそう、とか何とか(幼虫の蛹化の)手伝いをヒトの手でする方法を聞いたり…。様子表現が細かくて、投稿された方の昆虫愛が感じられました。

それに対する尾崎先生の、昆虫愛たっぷりのお返事に加え、どこまでわかっているか、蛹化時の行動の基本パターン、尾崎先生の印象と、きちんと書き分けられていてとてもわかりやすい解説です。

昆虫の飼育の仕方の本は、わりと見かけます。まずは、それを参考に昆虫を育ててみるのですが、虫もヒトと同じで育て方と同じようには育ちません。

不安だったり、助けてあげられないか…。蛹化する時、飼育箱から脱出してしまい、やさがし…。成虫になって飛んでいったり…。

そういう絵本(幼稚園児~小学生くらいでもわかる)が手に取って読めたらとてもありがたいです。

絵本となると、なにかと大変ならば、子どもも参加できる質問サイトなど、あればとてもありがたいです。

2024.11.09

5. Sheena

こんにちは。以前ナミアゲハの蛹化の失敗について、質問させていただきました。その後無事に8匹が蛹化したのですが、今朝見たら、なんとそのうちの1匹が羽化してしまっていました。温暖な気候のせいでしょうか?蝶になってしまってはもうどうしようもないので、逃しましたが、今日あたりから少し冷えてきて、心配です。
蛹は現在、室内に置いていますが、ベランダに出した方がいいのでしょうか?
数日前は風雨が強かったので、それはそれで心配になりますが。

2024.11.09

6. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>Sheenaさま

室温で1〜2ヶ月おいても羽化しないようでしたら、休眠している可能性が高いです。

休眠している蛹の場合、屋外の日光が当たらない場所に置くのが最善です。
休眠蛹は発育を再開するために、一定期間の低温が必要です。必要な低温は地域によって異なりますので、生息している場所の屋外が最善になります。日光が当たっている場所は暖かくなってしまいますので、しっかりと濃い陰になっている場所を選んでください。

2024.11.09

7. サフラン

こんにちは。大変参考になるご回答の数々をありがとうございます。

ベランダの植木鉢の枝にナミアゲハの前蛹がいます。
虫が不得意な家族がいるため、室内には入れず、屋外で成長を観察していました。
10/28頃に終齢幼虫になり、11/5夕方〜夜にガットパージと糸掛けの行動が見られ、
11/6の朝には完全に逆三角形の前蛹の姿になっていました。
しかし、ここ2日間の東京は気温の低下が著しく、蛹化がなかなか進みません。
48時間以上経った今朝も、動きはなく、まだ脱皮が始まる様子がありませんでした。
昨夜から未明にかけては風がやや強く、気温は8〜9度ほどまで下がっていました。
前蛹の体に目立った変色はなく、全体的に綺麗な緑色で、体形の崩れもありません。
風や光が直接当たらない理想的な場所を選んで糸をかけたため、姿勢も安定しているようです。

日数がかかってもこのまま順調に蛹化し、越冬してほしいところですが、今後24時間も気温が15度程度までしか上がらず、最低気温が6度くらいになると予報が出ています。
雨風をある程度しのげる屋外環境では、何度くらいまでなら蛹化できるのでしょうか。また、前蛹の状態で何日過ごせるものでしょうか。
また、残念ですが死んでしまった場合の見た目の変化も伺えればと思います。
よろしくお願いいたします。

2024.11.09

8. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>サフランさま
昆虫は変温動物ですので、体験した温度の累積で発育が進みます。
チョウやガの仲間のほとんどが、10度未満の気温では発育が進みません。おそらく、気温が低いので前蛹から蛹に脱皮するまで発育が進んでいないものと思います。日中は10度を超えているようでしたら、ゆっくりと発育が進んで蛹になるだろうと推測します。

前蛹で死んでしまった場合は、シワシワとしぼんだ感じになったり、黒ずんでくると思います。

2024.11.09

9. 奥井かおり(表現を通して生きものを考えるセクター)

>アマミナナフシさま
コメントをいただき、また改めて全ての投稿をお読みくださりありがとうございます。ナミアゲハの蛹化について、こんなにも多くの方が関心を持たれていることに、とても驚いています。また、お寄せいただきました様々なご意見は、今後の活動の参考とさせていただきたいと思います。

2024.11.13

10. サフラン

ご回答いただき、誠にありがとうございました。
10度という具体的な目安を示していただいたことが、とてもわかりやすかったです。
焦らずに数日放置してみたところ、11/11の朝の時点で、無事に蛹化が完了しているのが確認できました。
ひとまずほっとしました。

体験した気温の累積で発育が進むという考え方は、詳しく存じ上げなかったので、まさに目から鱗でした。
生命の仕組みの複雑さと、それを解明した自然科学の面白さを改めて感じました。
本当にありがとうございました。

2024.11.13

11. みー

はじめまして。質問させてください。
子供と公園のクスノキでみつけたアオスジアゲハの幼虫を8匹見つけて持ち帰り育てています。
先日、終齢幼虫のこが脱肛してしまったようでお尻から透明なゼリー状のかたまりと水用便を出していて、
だんだん元気がなくなり死んでしまったのですが
先ほど別のこも脱肛してしまいました。
なぜ脱肛してしまうのか原因はわかりますでしょうか?
別のこで顔と体の脱皮に失敗していて動けなくなっていたこのお手伝いをしたのですが脱皮後に葉を食べず2日後元気がなくなり死んでしまいました。
今年の夏、ナミアゲハの幼虫は何度も育てて孵化まで成功していたのですが、アオスジアゲハの幼虫は育てるのは難しい個体なのでしょうか?

2024.11.13

12. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>みーさま
頂いた文面だけでは判断が難しいですが、口からも茶色い液を吐きだしたりしてないでしょうか。
殺虫剤等の薬剤の影響なのでは?という印象を持ちました。

新鮮な葉を与えて育てる分には、アオスジアゲハの幼虫が特別飼育が難しいということはないと思います。ナミアゲハ等と同様の飼育方法で問題ないです。

2024.11.13

13. たま

初めまして、北海道に住むものです。
2週間ほど前に庭の山椒で見つけたアゲハの幼虫を保護しました。

飼育ケースに入れ、住んでいた所の山椒の葉も用意しましたが全く食べないので「そろそろ蛹になるのかも」と思いしばらく様子をみていたら2、3日で水便、うろちょろからのお馴染みのお祈りポーズで木の枝に落ち着いてくれました。
ですが、2週間ほど経った今でも蛹になってくれません……

元々玄関(外よりは暖かいのですが……)で飼育していたのですが、こちらで拝見しました質問と回答をを参考にし、10度以下の環境下では蛹化しないと気づき慌てて室内へ移動させました。
室内は暖房が効いていますが乾燥気味になるので、飼育ケースに霧吹きをかけたところうねうねと動く様子が見受けられました、生きてはいるようです。

急激な温度変化はもしかして良くなかったのかな、とか、このまま蛹にはならず死んでしまうのかな……とか、とても申し訳ない気持ちでいっぱいです……

このまま様子を見ていて大丈夫なのでしょうか?
もしこの状態で何か出来ることがあったら教えていただきたくおもい質問させていただきました。

無事蛹になったら冬の間の羽化防止のため玄関へ移動させて……と考えていますが、それはやっても大丈夫なことでしょうか?

分かり難い文章で申し訳ありません、失礼致しました。

2024.11.13

14. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>たまさま
玄関から部屋に移動したとのことですが、それくらいの温度変化でしたら悪影響は心配ないだろうと思います。
霧吹きをかけると動くのが観察されて、生きているとのことですので、そのまま見守るのが良いと思います。おそらく、気温が低いのでゆっくりと発育が進んでいるではないでしょうか。

2024.11.14

15. みー

尾崎克久(昆虫食性進化研究室)様
ご返信ありがとうございます。
脱肛した2匹ですが2匹とも口からの嘔吐はありません。
やはり葉に殺虫剤のような影響があるかもなんでしょうかね。。
葉っぱは水に濡らして拭いていたのですがそれもあまりよくなかったのか…
最近、終齢幼虫になったこ達は元気にしています。
他の子達は羽化できるよう見守りたいと思います。

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