その他
2024.09.11
炭水化物摂取制限について
かも
先日のテレビ拝見いたしました。破傷風菌についての北里柴三郎の話でしたが,興味深く拝見いたしました。
お元気そうで何よりでした。
扨別項ですが、嫌気性についてこんな話を投稿しておりますのでご笑覧ください。
医学的に正しくなければ褻際して頂かなくて結構です。
炭水化物摂取制限という昨今の話題についてです。
炭水化物摂取制限というのは,生物の成り立ち方考えても全く意味のないことです。
つまり、ブームとかファッションなのです。自然界には先ず有機物があって,その有機物を造り固定しているのが好気性環境で,その好気性環境から遮断されたところでその有機物を分解するのが嫌気性環境です。
此が生と死の社会の区別です。
あらゆる有機物は,嫌気性環境で分解されます。此を腐敗と言います。
人も死ねば直ぐに腐敗が始まります。或いは,組織の一部でも死ねばそこから腐敗が始まります。だから,腐敗は悪臭を放ち不快な環境を作り出す忌み嫌う状況です。
処が体内では,此の嫌気性環境を利用して有機物を分解するしか方法がないので,食べたものが胃袋で完全に酸素を取り除かれ,腸内に入って嫌気性環境の中で全ての有機物を分解し栄養塩を取り出して養分として利用しています。
食べられないものは腸内で分解出来ないものです。或いは腸内の嫌気性細菌のバランスを壊すと下痢などの病気が起きます。
消化が良いとか悪いとかも,嫌気性分解に時間がかかるかどうかの違いだけです。
水溶性のものは楽に分解出来ます。アルファー化したデンプンが直ぐに栄養になるのは,既に分子が小さくなっていて嫌気性分解が起こりやすくなっているからです。それだけの違いですから,糖質の制限だとか炭水化物云々は実がないのです。量の問題でしかないからです。
2024.09.11
1. 中村桂子(名誉館長)
かも様
北里柴三郎の番組は、お札になったので再放送です。それにしても当時から研究者の間では権力とお金の闘争があったのですね。今も相変わらずということでしょうか。その中で北里の態度は一貫していて好きです。雷親父と言うことなので近くに居たくはありませんが。歴史上の人物にはそういう人が多いようで凡人でよかったと思っています。
嫌気性細菌のこと。最近、生命システムが古いものを捨てずに巧みに生かしていることに感嘆しています。嫌気性細菌はまさにそれですね。
中村桂子