生命誌について
2023.12.08
詩人 まど・みちお
こう
新聞の切り抜きを一枚一枚見ていたら
昨年7月の新聞に、私が近頃関心を持っている若松英輔氏の
中村桂子が若者に語る『生きる』
孤立していない人間の生命・・・と題した
生きる 17歳の生命誌・・・の所感に眼が留まりました。
・・・・・本書には、詩人まど・みちおの作品にふれながら
作者が科学の真髄を語るという独創的な作品がある・・・・・
彼女は、これから人生という航海に旅立とうとする
17歳の若者たちに向けてこう語る。
「普段空気を吸っているときに、このようなつながりを感じる
ことはあまりないでしょう。でもまどさんの詩とそれを裏づけ
る科学的事実を知った今では、空気を通してあらゆるところに
いるあらゆる生きものとつながっているのだ、という気持ちを
忘れないでいただきたいのです」・・・・・
私は“まど・みちおの詩で生命誌をよむ”の部を読んで
100歳まで子ども心そのままに、優しい言葉でまっすぐな
思いを表現し続けた詩人まど・みちおは どんな人で どこから
そんなエネルギーが湧き続けたのかと“?”を感じ調べると
①5歳ころ家族と別れた寂しさを紛らしてくれたのが里山の
自然だった。 草花や虫たちと触れあって心を癒していたの
が 詩作の原点。
②政治・行政・教育・経済・戦争など、おかしな社会状況が
創作意欲の源・・・という2つの文章に出会いました。
今の子育て家庭は、親も子もデジタル世代で
休みは、家でスマホやゲームが多いと思いますが
親は子どもが幼児のころから、野・森・川や海に連れ出して
遊ぶ~学ぶ体験をいっぱいさせてほしいと思います。
ところで、引用の詩に蚊が多く登場しますが
最近“ネコにマタタビは蚊を避けるため”が立証されました。
手や首にマタタビの葉っぱで擦れば蚊は来ない。
まど・みちお に伝われば、どんな詩を描かれるでしょうね。
2023.12.14
1. 中村桂子(名誉館長)
こう様
若い仲間とつながるには、若い人に伝えたいことを持っている大人とのつながりが大事です。まどさんは、最高のお仲間としていて下さいました。もう一人のお仲間が童謡「さっちゃん」の坂田寛夫さんという三人組。一堂に会したことはないのですがお互い、今の世の中とはちょっと合わないねというところで一致する仲間です。お二人ともいらっしゃらなくなりましたので、ゆったり行こうという気持ち、お二人の分も若い方につなげていく役をしたいと思っています。
中村桂子