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2023.09.28

アゲハチョウ人工飼料

参照記事「研究館より」

あお

初めまして。
アゲハチョウの人工飼料について興味深く拝見させて頂きました。
『ミカンの葉』粉末ですが、山椒の葉では如何でしょうか。こちらは東北で柑橘栽培はしていず、これからは山椒を手に入れることも難しい時期となります。また、今年は猛暑で山の木々も枯れているものも多く見受けられます。柑橘の葉以外で飼料となるものがあれば、是非アドバイス頂けると助かります。

2023.09.29

1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

サンショウの葉でも大丈夫です。「ミカンの葉」の部分は、「ミカン科植物の葉」と読み替えて頂いて問題ありません。
人工飼料のプロトコールを開発していた初期の頃には、入手しやすかったウンシュウミカンの葉を利用しておりました。事情が変わって、ウンシュウミカンの葉が入手しづらくなってしまいましたので、当研究室では現在はカラスザンショウを利用しています。
ウンシュウミカン、ハッサク、レモン、サンショウ、カラスザンショウの人工飼料を試しましたが、ナミアゲハの場合は柑橘類よりもサンショウ類の方が、初齢幼虫の食いつきと発育が早い傾向がありました。ただし、蛹になるまで育った生存率には違いがありませんでした。

2023.09.29

2. あお

早速のアドバイスありがとうございました。毎年秋は山椒の確保に苦慮しており、無事春に羽化してもモンシロ大の大きさであったりと悩みの種でした。今年は小さな子達を人工飼料で育てて見ます、ありがとうございました。

2023.10.27

3. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

休眠・越冬した成虫は【春型(はるがた)】と言って、モンシロチョウと同じか少し大きいくらいになるのが正常です。ご安心ください。

休眠・越冬をしないで羽化した成虫は【夏型(なつがた)】と言って、多くの方々がイメージする大きさになります。

蝶や蛾の種類によっては、大きさの他に模様が春型と夏型で異なる種もあります。

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