生命誌について
2023.08.16
研究課題が織り成すタイムスケールの大きさを体感
和 (Kazu)
コロナ禍の間に見たテレビで研究館のことを知りました。
なかなか足を運ぶことは難しかったですが、おかげさまで創立30周年の記念の2023年にご訪問することが出来ました。長らくの研究活動おつかれさまです。ご披露ありがとうございます。
「いのちのひろがり」絵本の原画展を拝見しました。
今の時代に私たちがなぜ生きていられるのか?
根源的な問いに、その学問のすそ野の広さを体感することが出来ました。
奥側に年表が貼ってありました。地球の歴史からすると生物の歴史はわずか5/46億年、日ごろ携わる自動車に直すと0.000001億年にしかならない、その頃からの活動が人間自身を苦しめている現実・・・
その年表が毎日見えるところにあったなら、将来へ向けた日々の行動にも影響するのではないか、と思いご相談しましたが入手はかなわず、「新・生命誌絵巻」のカードを頂いて帰りました。
小さなことでも70億人の力を合わせることが出来たならば、不可能なことはないはず、と考えています。有償で構わないので、領布のご検討を頂けますれば幸いです。よろしくお願いいたします。
2023.08.17
1. 中村桂子(名誉館長)
和 (Kazu)さま
生命誌に関心を持っていただきありがとうございます。
地球46億年に対して生きものはほぼ40億年、地球と共に生きてきました。
5億年は陸上に上がってからです。生きものにとって水は不可欠ですから
水から離れるのは大冒険。やっと上がれたのですね。その後空まで飛んでの
活躍はよかったのですが・・・人間がおかしな道を歩み始めているのが今では
ないでしょうか。おっしゃる通り、生命誌の中で考えると、今人間がやって
いることの中で、どう考えてもおかしいことが見えてきます。科学技術で
作った武器を陥手の戦争はおかしいことの最たるものです。
最近、生命誌に関心を持って下さる方が増えているのを感じます。皆さん
何かおかしいと感じていらっしゃるからだと思っています。ご一緒に考えて
行きたいと思います。よろしくお願いいたします。
中村桂子