研究
2023.06.30
5月20日「イチジクコバチの顕微鏡観察と花選好性実験を体験してみよう」アンケートでいただいたご質問
ご参加者
マイクロスコープと顕微鏡の違いがよくわかりません
2023.06.30
1. 系統進化研究室
マイクロスコープは顕微鏡を英語表記したものなので、本来は同じものです。ただ、今回ご質問を頂いて少し調べてみたところ、両者を区別している記述もありましたのでご紹介いたします。
デジタルマイクロスコープと顕微鏡という区別です。デジタルマイクロスコープは、顕微鏡本体にモニターが接続してあり、対象物をモニターに映し出して見ることが出来ます。複数人で見ることができ、モニターで観察するので簡単に長時間観察することに適しています。また、PCとの親和性もよく、映像の保存・画像処理・焦点合成・寸法測定等 様々なソフトウエアが使えます。そのため、高価なものが多いです。
自然観察のために顕微鏡の購入を検討されているのであれば、イベントで使用していたような両眼の「実体顕微鏡」がおすすめです。両眼は慣れるまで少しコツが要りますが、対象物が立体的に見えます。遠近感もわかるので、加工作業をする際などにも有用です。価格は性能によって様々ですが、小さな持ち運びができるタイプのものなら数万円ほどで購入できます。私達の研究室でもフィールド先には、このタイプのものを持っていって解剖などの作業を行っています。