1. 後藤聡(表現を通して生きものを考えるセクター)

コメントいただきありがとうございます。美しいを創り出すプロセスについて私個人の解釈ですが、回答いたします。こと自然界においては春の代名詞として長く愛されてきた桜も、鮮やかな色彩をもつ孔雀も、夕方に姿を見せる名前も知らない羽虫も、ただ、そこにいる。彼らは自分以外に美しいと見せるわけではなく、ただ、そうやって現代までその形を保ってきた。ただ、素朴に、生きている。そこに美しいと思う部分があるのではないかと思います。これは生きものに限らず、ただ石がある、ただ空があるように普遍的なことですが、私たちヒトは計らずしてただそこに存在することに意味を見出してしまう生き物なのかもしれません。
美しいを創り出す過程については、いいものを作ろう！美しいものを作るぞ！という姿勢だけでなく、自然界に倣い、地に足をつけてただ直向きに手を動かすこととの中庸をとることがいいのかもと私は考えております。ぜひコットンキャンテイさまにとって、身近な生きものの存在が”美しい”とは何かを考えるよすがになれば幸いです。