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2023.01.18

「考える力を引き出す問題」を作ってみよう ~JT生命誌研究館 橋本主税 先生 と共に~@名古屋 に参加して

三重県の高校教員

橋本主税先生から、研究の紹介をしていただき、その内容を題材に「高校生物の問題」を作る研修に参加させていただきました。
紹介していただいた研究がとても興味深く、歴史的な実験を覆すドラマチックな展開で、問題を作ることを忘れて、研究内容をディスカッションするのに時間を使ってしまいました。(良い意味でのめり込んでしまいました。)
研修の後半には、問題作成に取り掛かったのですが、作問する際に知りたい実験詳細などを論文執筆者である橋本先生に直接聞けるのはとても助かりました。

今回の研修の中で作問をし、作問能力を向上させるだけでなく、題材となる研究を深く知ることができました。
このような作問を続けることで高校教員としてさらに能力を高めていきたいと思います。
また、橋本先生の研修に参加したいと思います。ぜひ、このような会を続けてほしいです。

2023.01.18

1. 橋本主税(形態形成研究室)

ご感想ありがとうございます。我々研究者の日常は、データを見て疑問点を見出し、仮説やモデルを立てその検証方法を考え、また実験をしてデータを出す、の繰り返しです。今回の「作問を考える会」では、皆様に同じ経験をしていただいたと思っております。ただ、時間が圧倒的に違います。私たちは、それこそ原腸形成の話などに至っては、もう20年以上の時間考え続けています。長い時間考え続けるので様々なアイデアが出てきますが、皆様にはほんの数時間の間に様々なことをお考えいただかなくてはなりませんでした。ただ、考えることの面白さという意味では同じだと思っています。「作問」は、疑問点を整理して、その中に問いを見つける作業だと思います。なので科学(理科)の面白さがギュッと詰まっています。今回の「作問」は生徒に順位をつけるものでもなければ習得度合いを調べるものでもないと思っています。問題を見て、そこから思考が始まればシメたものですし、教科書では様々な単元に分かれている内容が、思考によって繋がることを知るのも生徒さんにとって新しい発見になるのだろうと思います。実際に先生方とお話しして、「やってよかった」と実感しました。また、やりましょう。

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