生命誌について
2022.11.26
ちょっとトンマなヤモリさんのお話
ミッキー
2年前に突然我が家に姿を現したヤモリさん。脱衣場の壁に張り付いていて驚きました。外に戻す時、おそらく卵を孕んだお腹がプニュとして、表情も可愛くて愛おしく思いました。去年は姿を見せずにいて、ただ、子供のお箸のような細長い小さなヤモリが一瞬目の前を横切りました。
ところが今年は違っていました。先月の台風の前日、西側の雨戸を閉じようとした時、壁の上側にヤモリさんが張り付いていて驚きました。一瞬両者固まった後、彼女はあっという間に姿を消しました。その数日の後、東側の雑草を抜こうとした時、壁の地面近くに中くらいの大きさのヤモリくんが張り付いていて、一瞬両者固まったあと、次の瞬間彼は姿を消しました。本当に素早やかったです。そして先日、裏戸を開けて外に出ようと半身を乗り出した時、なんと私の頭に小さなヤモリが落っこちてきました。とても驚きましたが、きっとヤモリさんもたいそう驚いたのでしょう、一瞬にして姿を消してしまいました・・・ちょっとトンマなヤモリさんでした。
(ノンフィクション)
小さな生きものとの触れ合いは穏やかで優しい気持ちにしてくれます。生命誌の「人間は生きもの、自然の一部」という事実を理解する感性を育ててくれると思い、大切にしています。
(注)トンマ(頓馬):ちょっと抜けた様
2022.11.26
1. ミッキー
中村桂子名誉館長様
先月投稿させて頂きました「ちょっとトンマなヤモリさんのお話」に不適切な表現が御座いました。生命誌の「人間は生きもの自然の一部」は、その事実を理解するのに感性を育てる必要があるという趣旨の記述です。これは私の勝手な思い込みによる記述で、私自身の慢心によるものと深く反省しております。今後はこの様な発言を決してしないと誓います。できますれば、今後も引き続きご指導いただけます様、切にお願い致します。申し訳御座いませんでした。
2022.11.26
2. 中村桂子(名誉館長)
ミッキー様
ヤモリさんとヤモリくんのお話、ほんわかした気持ちで読みました。我が家も様々な生きものが訪れてくれます。今年はヤモリ一家にお目にかかっておらずどうしたかなと思っていたところでした。
不適切な表現とは私は感じませんでしたが、気にしていらっしゃるのは「とんま」でしょうか。言葉は凶器にもなりますから気を付けて使わなければいけませんけれど、ヤモリさんもとんまなら私も同じくとんまかもというような気持が入っているこの言葉は、素直に受け止められます。
言葉狩りをするより、一人一人が、共感、謙虚など人間としての感情を持っていることが大事なのではないかと思っています。
中村桂子