生命誌について
2022.11.18
馬たちが教えてくれる生き方
やっちゃん
木材の需要が高まり、大規模な伐採や盗伐が増えている!?
時流に乗った損か得かで物事を判断する風潮が強まっているのですね。木が伐られた後は、どんな風景になっているのでしょうか?人がコンクリートなどで固めない限り、木はまた生えてくるでしょうね。30年後とか50年後とか時間は掛かりますが。映画『杜人』で矢野さんが語られていた言葉「いずれこれは緑に還せる」のです。
月に2回ほど馬たちとふれあう時間を過ごしています。体重500キロの大きな動物と一緒に屋外で動いてみると、発見が多いです。近くで見る馬は艶々として本当に美しい。レースを引退した馬たちが余生を過ごす場として、40頭が暮らしている馬房は意外と静かです。乾し藁の匂い、ボロと呼ばれる馬糞も草の姿を変えたもので、気になる悪臭がありません。換気が良くて循環がスムーズだからなのでしょう。自然はうまく造っているな、と感心しました。草食動物で穏やかな性格、特技は速い足で逃げること。走ることに特化して、人と共生を果たしてきた馬の考え深そうな大きな瞳に惹かれます。
2022.11.18
1. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
馬との時間、羨ましい限りです。馬牧場で子どもたちのセラピーをしているお友達がいますが、そこで見る馬の眼は確かに魅力的です。おっしゃる通り、考え深げで優しくて。一緒にいると人間も優しくなってくるので、こうしていれば荒々しい開発などしなくなるように思います。
中村桂子