生命誌について
2022.11.02
草の1本にも役割があります
やっちゃん
大きくて立派なクスノキが青息吐息だとは!?何気なく見ていては思わないことですが、「観る人ー杜人」の目には問題点は明らかなのですね。土はふかふか、木は生き生きと枝を伸ばして生命力を感じる、が理想ですが。風の道と雨の道、つまり、空気の通り道と水の道が整っていれば、あとは自然の力が土を作り、生命を育んでくれる!素晴らしい循環ですね。
隣地に草が生えるので、草刈り鎌で刈り倒しては伏せています。ゴミ袋に詰めて廃棄、ではなく、平らにならしておくと、あまり草が繁茂しません。時折ネジバナやヒメジオンが花を咲かせ、モンシロチョウが舞っているのを見ると、草を根こそぎ刈らなくて良かったと思います。生きものが互いに支え合っている。そんな様子に心が躍ります。虫を呼ぶ草の姿に、草の1本にも役割があると教えられました。ここは、小さな実験場です。
2022.11.02
1. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
おっしゃる通りです。矢野さんの草の刈り方がまさにそうなのです。根こそぎ取るのでなく上手に風の道を作ると良質の緑になるのですね。
「土は生きている」ということを実感します。目に見える生きものが見えないものに支えられていることを忘れがちですが、改めてそれを思いました。
中村桂子
2022.11.04
2. やっちゃん
偶然の出会いで、映画『杜人』の自主上映会に参加しました。予想以上の内容に驚きました。「大地は呼吸している。水の通り道をコンクリートなどで塞ぐと、下の部分に水が溜まり、溢れて土が崩れる」西日本豪雨災害で、山肌に「蛇抜け」の痕が幾筋も見える風景が、防砂ダムのコンクリート構築で窒息状態の果てだと知り、納得しました。大地も生きものと同じく呼吸しているのだと。忘れてはならない、大事な事を教えてもらいました。