生命誌について
2021.10.22
黄チョウの寝床探し
ミッキー
多分、蝶も眠るのだろうけど、どのような場所で、どんな姿で、どのくらい眠るのだろうか?と以前から興味がありました。最近それを知る出来事がありました。ご一読いただければ幸いです。
庭に、L字型の低い塀と低木に3方を囲まれた小さなヒイラギの木があります。手前には蜘蛛が大きな巣を張っていたので、柊は四方を囲まれる状態になっていました。先日の夕刻(6時前)、そこに黄チョウが飛び込んできました。ちょうど庭仕事を終えた時だったので暫く眺めることにしました。その半分閉じた1立方メートルほどの空間の中で黄チョウはいつまでも飛び回っていたのです。私は蜘蛛の巣にひっからないか心配で、ドキドキして見ていました。都合十数分ほどして、途中一度道路側に出たのですがまた戻ってきて、遂には柊のトゲトゲの葉の裏にぶら下がり、羽を閉じて動かなくなりました。まるで死んだようでした。翌朝8時ごろ見に行った時にはまだじっとしたままでした。一旦家に戻って暫くして出てみると、黄チョウが目の前をよこぎって元気に飛んで行きました。その時、気がつきました。「昨夕、黄チョウはより安全で快適な寝床を探していた。蜘蛛の巣も見えていたから引っ掛からなかった。睡眠時間は14時間ほど。」
何気ない日常の風景ですが、なんとなく穏やかで爽やかな気分になれました。お読みいただきありがとう御座います。
2021.10.22
1. 中井彩香(表現を通して生きものを考えるセクター)
素敵な観察記録をありがとうございます。ドラマを見ているように情景が浮かびました。私もつい先日、BRHで羽化したアオスジアゲハを食草園に放しました。しかしその夜は雨に。雨の中どうしただろう、と心配していましたが次の朝、元気にランタナの上で羽を伸ばしている姿を見ることができました。雨が降るのを察知して、一晩食草園で過ごしていたのでしょう。ミッキーさんのおっしゃるようにきっと蜘蛛の巣を確認して安全な場所で眠っていたのかも。食草園は「チョウのレストラン」だけでなく、快適な寝床の提供もできる「チョウのホテル」になっていたようです。
2021.10.26
2. ミッキー
羽化したアオスジアゲハが雨の夜を無事に過ごせるか心配する優しい気持ちが伝わってきました。素敵なコメントありがとう御座います。食草園を応援しています。