その他
2021.09.16
動植物に学ぶ気持ちで....
ツチノコ
今回の記事も自分なりに共鳴するものがありました。個人的な事でちょっと思い出したことを書かせてください。
昨年のちょうど今頃、田んぼの収穫前に大きな台風が近づいている時のことでした。急ぎ買い物を済ませ、田んぼのそばにある野原を通りかかった時、ふと虫たちのいつもと違う様子が目に止まりました。
既に風が強くなり始めていて、葉の裏に身を潜めるモノ、地面に降りて隠れる場所を探すモノ(....と私には見えました)。各々ができる限りの備えを始めていたのです。
アタフタと慌てているのとは全く違う、本能からくるその行動を目にして何か教えられたような気持ちになった事を思い出していました。
そして今年の夏、いつも仕事で借りている広い和室に(今年初めて)蟻が現れなかった事がとても気になっています。
いつも真っ先に何かしらの変化や異変を知らせてくれる存在だと思うと、「支配」という視点は生まれないように思います。
ヒトとは違うもっと繊細な感覚で自然と交感している虫たちと、ずっと親しい関係でいられたら、と願わずはにいられません。
2021.09.16
1. 中村桂子(名誉館長)
おっしゃる通りですね。
小さな生きものの知恵は大したものです。人間はそこから学べるところがほかの生きものに比べて優れたところのはずなのに、最近それを忘れていますね。
アリのこと、実は我が家の台所も今年の夏は来ないのです。春には一匹必ず来ていたのに、それも来なくなりました。何かあるのかもしれませんね。これまでは、毎年2,30匹の群れが毎日訪れてくることになっていましたのに、今年は一匹だと思っていたらそれも消えて。
最近、SDGsなどで、皆さん自然に目を向けているようでありながら、実は、そこでお金が動くことへの関心で、小さな生きものに目を向けてそこから学ぶ謙虚さは感じられないのが気になっています。生命誌の役割はここにあると思って、昨日も企業の方にそんな話をしました。
また、お気づきのこと書きこんで下さい。