その他
2021.09.07
手術しました。
かも
4年前に,食道癌と胃がんが同時に見つかり,食道と胃を切除しました。もう4年経過しましたから,ほぼ寛解も近いのですが,その間の感想です。
幸い早期発見で,切除で転移も無く,事後の治療も無く観察だけで今日に至っているのですが,なんと言っても,胃袋が無くなると謂うことの不都合は,取ってみないと判らないものでした。
典型的症状は,一つはダンピング効果と言われるもので、食後に血糖値が上がって,数時間過ぎると血糖値が下がって,70が下限ですが50を切ってしまうと、冷や汗が出て立っていられなくなるなどが普通にあります。それは今も続いています。
もう一つは、胃袋が無くなると,食べたものを貯めるところが無くなり、食べたものがチューブに詰まった状況になりとんでもなく苦しいことです。蠕動運動で,腸まで入ってしまうと良いのですが、其れまでが大変でした。
退院後の指導でも,食べるものの注意について、消化の良いものを良く噛んでとくれぐれも指導されました。
ところがです,経験則で,消化の良いものとか柔らかいものは駄目で、堅くてぼろぼろしていて、植物油で炒めたものなどがいいと発見しました。主治医の先生にそのことを話したらとんでもないと厳しく叱られました。やるなら自己責任でと言われたのですが,原理は簡単です。食べ物を握って固めて,手を開いたときに,ばらばらになるものが,食べたときにとても楽なのです。烏賊たこ柿の種、バタピー。
其れで消化について考えました。
普通に胃は消化器官だというのですが,実は単なる袋だ。
消化は腸でしている。然も,消化液で化学分解しているのでは無くて、堆肥が腐るように,腸の中で、バクテリヤが分解している。人間の体は,バクテリヤの集合体であるに違いない。
其れでとてもきれいな便が作られて作られて便秘も、下痢もありません。大成功です。体重も増えました。
2021.09.07
1. 中村桂子(名誉館長)
大変な体験をなさったのですね。ご自分の体を客観的に観察なさりながらよい対処法を探していく過程、興味深く読みました。ご苦労は分かりながら興味深くなどと言う失礼をお許しください。それにしても、イカ、タコ、柿のたね、バタピーはあまりにも意外で、「自然は想定外の塊」などと言っている私もびっくりです。常在菌の大切さは最近ますますはっきりしてきましたので、その実感も興味深いです。とにかく、お体お大切になさって下さいませ。