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2021.01.15

アイヌ木彫家”貝澤徹氏”

O.T.さん

先日の日曜日、民放テレビ「情熱大陸」で、アイヌ木彫家“貝澤徹氏”を放映していた。貝澤徹氏は、アイヌ文化を守り続けるために、日高管内平取町二風谷で木を彫り続けている。彼の作品は、イギリスの大英博物館にも展示されており、一昨年には、ロンドンなどでアイヌ文化に関する講演も行っている。アイヌの伝統工芸技術を駆使しつつ、故郷に対する愛着と葛藤を現代的な感性で表現している。トンボや衣服、家族のつながる手などの作品は世界各地の人々を魅了し、受注してから納品まで5年もかかる作品もあるという。
昨年、白老町にオープンした国立民族象徴空間「ウポポイ」にも、アイヌの入れ墨をした女性を描いた彼の彫作品が展示されている。昨年3月には「シマフクロウ」を彫った木彫が、札幌地下鉄の遊歩道に展示され話題になった。なお、アイヌの名工と言われた“貝澤ウトレントク氏”は彼の曾祖父で、大正2年、大阪で開催された明治記念拓殖博覧会に盆(アイヌ語でイタ)を出品し、銅賞を受賞している。

注) 貝澤徹 1958年、二風谷に生まれ、工芸家の父(勉)やその仲間の職人に囲まれて育つ。 曾祖父の貝澤ウトレントクは、明治時代に名工といわれた二人のうちの一人。その曾祖父から引き継ぐ伝統を重視しながら、そこに独自の感性と技術をとけ込ませ、自分らしさやメッセージを表現する、独創的なアイヌアートに精力的に取り組んでいる。ふと気づいたことを題材に作品を創作。代表作「UKOUKU(ウコウク)/輪唱」は、昔のアイヌ民族の入れ墨をした女性の手の写真から発想し、世代交代しながら文化が受け継がれるというメッセージをこめて創り上げた。北海道アイヌ伝統工芸展北海道知事賞ほか受賞多数。『北の工房 つとむ』店主。   
(出典:平取町ホームページより)

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