生命誌について
2020.11.18
レバノンの現実
やっちゃん
生命の歴史からすれば、ほんのつかの間の人類の足跡ですが、あまりにも地球環境に負荷を掛けすぎました。最たるものは核開発と原子力発電。実際に使用され、核との共存はあり得ないことを知ったにも関わらず、核保有国へ擦り寄る日本政府の姿勢に怒りを覚えます。
先日観た映画『存在のない子ども』で、かつては「中東のパリ」と呼ばれたレバノンの市街地を見ました。内戦でインフラは破壊され、経済危機に陥ったレバノン政府はIMFへの救済を求めています。一番苦しんでいるのは、紛争地域から逃れてきた難民の人々です。戦争がなければ、生まれ育った国で生産活動に従事し、家族と共に暮らしていたものを。すべてを奪われ、生きる希望さえ持てない。ここまでつないできた生命の連鎖が断ち切られる危機さえ感じます。人類の責任は重大。そして、全ての生命を視野に入れる生命誌の出番だと思います。
2020.11.18
1. 中村桂子(名誉館長)
おっしゃる通りです。一人一人の暮らしから考えたらあたりまえのことが権力と金力でしか世の中を見えいない人にはわからないのですね。それがどれだけ迷惑なことかを見せてくれているのがアメリカの前大統領で、本当に困ったことです。生命誌はあたりまえをあたりまえにすることを考えているだけですので、どんな事にも、どんな状況の中でもぶれずにいられるので楽です。最近少しづつこちらに眼を向ける人が増えている気がします。若い方に期待します。核兵器は非現実ということも含めて。