季刊誌
2020.09.29
子供たちに
まっと
まず、JTの研究機関が市民、民間人に開かれていることに驚きました。
そこに展示されている内容は、視覚的にもわかりやすく、説明も平易な言葉で表現されていると思います。展示内容の背景には今日までの研究・調査の集大成で、展示内容を選択する力を感じます。また、深い内容を専門用語を駆使して一見アカデミックな衣を着、見る側の理解できない力量にほくそ笑む、嘆くのでなく、わかりやすい表現で相手に伝えることに力を注がれていることに敬意を表します。
この「生命誌」、届くのを楽しみにしています。今回の特集は?紙工作で何を伝えようとされているのか?興味津々で封を開けています。
今は教職から離れていますが、教職時代、紙工作の完成品を理科室、または教室に何げなく置いていると、子どもたちは目ざとく見つけ、「新しくなった」「これは何」と、子ども自身が興味深く質問してきたり、意見を交えたりする光景が現れます。無理やりでなく、子ども自身の興味、関心を引き出すこと、その一つとしての「生命誌」を活用させてもらっています。興味を持つ、そのためには様々な種まきをすることが教職についている私たちの責務だと思っています。種をまいてもすぐには発芽するとは限りません。時には枯れることもあると思います。私たちは自然の中の一部であり、地球誕生47億年の記憶の上にいることを伝え続けたいと思っています。
2020.09.29
1. 中村桂子(名誉館長)
すばらしいメッセージをありがとうございます。学校で「生命誌」を有効に使ってくださったこと、しかも押しつけでないところが、本当に嬉しいです。私たちが直接生徒さんに接する機会はなかなか持てませんので、先生に活用していただくのがありがたいのです。