生命誌について
2020.08.20
我が家のヤモリ
ミッキー
両生類のイモリに対して、爬虫類のヤモリは民家やその周辺に棲息し、家の害虫を捕食して家を守ることから「家守」と書くそうです。
今年、庭を覆っていたツタを大掃除してスッキリさせたのですが、ある日、残った草むらに向かって大急ぎで駆けるヤモリを見つけました。彼女にとってこの家は住みにくくなったのだろうなと思いました。先日のことなのですが、風呂の脱衣場の壁の上方に彼女がいるのを発見してびっくりしました。こんなことは初めてです。次の瞬間彼女は部屋のどこかに消えてしまいました。外に帰って欲しかったので、窓を開け部屋の戸を閉めて、外に出てくれるのを待ちました。一時間ほどして、荷物の隅でじっとしている彼女を見つけました。一瞬目が合い、捕まえようとすると素早く方向転換したので、私は尻尾を掴むことになりました。トカゲの“自切”ですね。尻尾はコリっとしていて、腹を掴むとプニュッとしていました。右手で彼女を、左手で尻尾を掴んで窓の外に帰ってもらいました。ヤモリはこの時期、卵を2個妊むそうです。お腹のプニュッは卵だったのかもしれません。こんな住宅地にどこからやってきたのか不思議ですが、可愛げな顔が愛おしく思えるようになりました。
“小さな生きものとの触れ合い”を二年前に書き始め、いつの間にか7回目になりました。生命誌の考え方「人間は生きもの、自然の一部」と「重ね描き」を自分なりに咀嚼して実践したことは、日常 目にする身の周りの自然や小さな生きものを「よく観て・聴いて・感じて・思う」ことでした。日々繰り返すことで、それまで見えなかった小さな生きものの気配を感じるようになりました。自分は大きな自然の中に生きる小さな生きものだと感じると穏やかな気持ちになったり、自分を大切にする気持ち(自己肯定感)を感じるようになりました。こんな日常が私の小さな幸せです。
2020.08.20
1. 中村桂子(名誉館長)
わが家の玄関付近にも毎年ヤモリくん(ちゃんかも)が現れます。ところが、今年はお目にかかれない・・・気にしていましたら、やっと登場しました。かわいいですよね。まだ一日目ですので、最初のご挨拶しかしていませんが、しばらくお付き合いです
自分を大切に思う気持ちが強くなっているというお言葉に嬉しくなりました。それが、周りの人、更にはさまざまな生きものを大切に思う気持ちにつながっているのだと思いますから。まず自分からであり、そこで止まらずに広がっていく楽しみが分かったら免許皆伝(?)ということでしょうか。
2020.08.24
2. ミッキー
素敵なコメントをありがとうございます。これからは少し違った視野も意識しようと思います。よろしくお願いいたします。
追伸:ご自宅のヤモリさんにもよろしくお伝えください。(笑)