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みんなの広場

季刊誌

2020.06.29

対談をよんで

みずこしふみ

はじめまして
季刊生命誌を送って頂いてます
もう何年になるでしょうか?
毎回感動、気づき、驚きがあり、感謝しています

今回の102号の永田さんと中村さんの対談を読んでうれしくて感想を送ろうと思いました

私は保育園と自宅で造形絵画の先生をしています
何百人というこどもたちに会ってきて、誰一人おんなじ子はいませんでした
はじめからではありませんが、経験を積んできて、大切にしていることは
ひとりひとりの笑顔の時間を作ることです
造形ができるこ、ではなくて、造形の時間を通して、ひとりひとりに自分という価値に気づいてほしいと願い、時間を過ごしています
いきついた思いは、造形絵画は、きっかけでしかない、ということです
でもそのきっかけが、とっても大事なんです

そんな、いきついてるのだけど、伝わりにくいような感覚をもっていました

対談を読んで、
永田さんが研究所の存在意義を

何かの役に立つと思ってもらわないほうがいい

と言われてて
ものすごくすっきりしたんです

私自身、生命誌、動物、植物、生き物のことが好きで、興味があって、知りたくて、わからなくて、
すごく、考えるんです

それが、造形絵画の役に立つのか
じゃなくて
つながっている
と感じています

造形絵画というきっかけをもって
これからも
ひとりひとりの笑顔を大切にしていこうと
思います

そしてずっと
生命のことを
考えていきたいと
思います

これからも生命誌を
楽しみにしています
ありがとうございました

2020.06.29

1. 中村桂子(名誉館長)

 長い間生命誌をお楽しみいただきありがとうございます。
 今の社会はどういう意味かあまりわからないままに役に立つことをしなさいといわれますので、そこにばかり眼を向けていると、何をやっているのか分からなくなりますよね。
 私は、生命誌を始めた時以来、一度も役に立つということを考えることも、語ることもしてきませんでした。
 生命誌は、本当に大切なことは何か、本当に楽しいことは何かという問いから生まれました。生きものは、大切と楽しいに満ち満ちていますから、この問いへの答えはそこにあると思っています。
 子供たちはまさに、大切と楽しいの宝庫ですね。

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